「ゲルニカ」を超拡大してじっくり鑑賞できる「Guernica Gigapíxel」、可視光線・紫外線・赤外線・X線と複数の撮影技術で比較することで修復歴などを確認可能
「ゲルニカ」はスペインの画家パブロ・ピカソが1937年に描いた絵画です。このゲルニカをブラウザ上で拡大してじっくり鑑賞することができる「Guernica Gigapíxel」を、ゲルニカを所蔵するスペインの首都マドリードにあるソフィア王妃芸術センターが公開しています。
Guernica Gigapíxel - Repensar Guernica
https://guernica.museoreinasofia.es/gigapixel/
「Guernica Gigapíxel」にアクセスすると、ゲルニカが表示されます。
画面下部には左から「可視光線」「紫外線」「赤外線」「X線」という4つの撮影方法が並んでおり、選択することでゲルニカの見え方が変化します。
「可視光線」を選択するとこんな感じ。ソフィア王妃芸術センターは「可視光を用いたマクロ撮影による研究は、画家の技法を非常に詳細かつ綿密に検証することを可能にするだけでなく、絵具層の保存状態をより正確に記録することにもつながります」と解説しています。
「紫外線」だと以下の通り。ソフィア王妃芸術センターによると、紫外線写真は物質に紫外線を照射した際の光の反応を利用したもので、素材の経年劣化などを見ることができるそうです。元の作品には存在しない要素である上塗りや加筆、ニス層の状態、偽の古色加工などを検出することにも役立つ模様。
以下は「赤外線」用いて撮影したゲルニカ。赤外線写真を用いた研究では、絵画の表面を通して内部を観察することで、中間層の分析が可能です。そのため、赤外線写真は下絵、構図の変更、隠された署名や碑文などを見つけるのに役立ちます。
「X線」を選択すると以下の通り。X線検査は絵画の三次元構造に関する情報と、作品の各層、特に特定された摩耗の範囲に関する詳細な分析などを提供してくれます。
マウススクロールもしくは画面右端にある「+/-」ボタンで画面の拡大縮小が可能。画面右下にあるミニマップ上では絵画のどこを拡大縮小しているかが黄色の枠線で示されています。
ちなみに最大まで拡大すると以下の通り。キャンバス表面の材質までしっかりと確認可能です。
「+/-」ボタン下部にあるボタンをクリック。
すると以下のように異なる撮影技法で同じ場所を比較することができます。
撮影技本はボタンの下側に表示されるUIから変更可能。
「Mapa de alteraciones」というボタンをクリックすると、画面右端にゲルニカの保存状態を詳細に調査するための専門家向けのツールが表示されます。
例えば「Cera」(ワックス)をクリックすると、ゲルニカのどこにワックスが塗られているかが視覚化されました。
画面右上の「DETALLES DE LA OBRA」をクリック。
すると画面右側にソフィア王妃芸術センターが実施したゲルニカの修復作業に関するレポートが表示されます。例えば、ゲルニカのキャンバスに存在するワックスは、1957年にニューヨーク近代美術館で行われた修復作業の結果であることなどが記されていました。
「Guernica Gigapíxel」はただゲルニカを鑑賞するだけでなく、これまでどのようにして修復・保全されてきたのかについても追えるツールとなっています。
なお、ゲルニカの保存状態を正確に把握するための新しい技術的調査が実施されており、その調査報告書は以下からチェック可能です。
Informe del estado de conservación | Repensar Guernica
https://guernica.museoreinasofia.es/gigapixel/informe-estado-conservacion
・関連記事
20世紀を代表する天才画家ピカソの日常 - GIGAZINE
ピカソの名画に隠された「もう1枚の肖像画」の謎 - GIGAZINE
161人の天才たちが行っていた日々の習慣をまとめた「天才たちの日課」 - GIGAZINE
子どもたちが描いた絵を現実世界で再現したアート - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in ネットサービス, Posted by logu_ii
You can read the machine translated English article 'Guernica Gigapíxel' allows you to exam….







