2017年08月19日 12時00分動画

サッカーの試合をピッチ上で選手と同じ視点で見るとどうなるかわかるド迫力ムービー

サッカーの試合をTVやオンライン配信サービスで視聴していると、ほとんどのシーンはピッチサイドの高い位置に設置されたカメラから撮影された俯瞰の映像であることがわかります。試合を観戦する上で、両チームの選手がピッチのどこにいるのかがよくわかる俯瞰の映像は最適なものと言えますが、より近くで選手の気迫あふれるプレイを見てみたいと思ったことがある人も多いはず。そんな願望をかなえるかのような、ピッチ上の選手と同じ目線から撮影された大迫力のムービーが公開されており、人気を集めています。

ピッチ上の選手と同じ目線から撮影されたムービーは、アメリカのプロサッカーリーグであるMLS(メジャーリーグサッカー)が公開したもの。2017年8月2日に行われたMLSオールスターゲームで、主審を務めたアレン・チャップマンさんが頭にカメラを取り付けてジャッジを行い、撮影できた映像を編集して公開しています。

REF CAM: MLS All-Stars vs. Real Madrid - YouTube

ムービーは試合開始前の選手・レフェリーの握手シーンからスタート。たくましいヒゲが特徴的なこの男性は、アメリカ代表GKであり、サッカーの本場であるヨーロッパでも活躍したティム・ハワード選手

他にも、元スペイン代表のダビド・ビジャ選手や……

元ドイツ代表のバスティアン・シュバインシュタイガー選手など、MLSを代表する選手たちと握手を交わしていく主審のチャップマンさん。

そしてキックオフ。試合当日はあいにくの雨だったので、カメラのレンズが濡れて映像の右半分がぼやけているのですが、チャップマンさんがこれに気づくことはありません。

試合中は審判もかなりダッシュを繰り返していることがわかるシーン。

MLSオールスターチームのカカ選手が左サイドで得意のドリブルを仕掛け……

中央にパス

パスを受けたビジャ選手が右足でシュートを放つも、レアル・マドリードのGKであるケイロル・ナバス選手に防がれます。

コーナーを指す主審の左手が写り込み、主審の頭に付けられたカメラで撮影されていることを思い出します。つまり、それくらいに迫力のある良い映像が撮れているというわけ。

続いてレアル・マドリードの選手が右サイドでドリブルを仕掛けます。

しかし相手選手に倒されます。

主審の判定に納得がいかないのか、抗議にやってくるトニ・クロース選手。

さらにはルーカス・バスケス選手も主審にアピール。

DFのナチョ・フェルナンデス選手も加わります。ただ試合を観戦しているだけではあまり気にも止めないところですが、主審目線で見てみると選手側からのプレッシャーは相当なものであることがよくわかるシーンです。

続いて、レアル・マドリードのダニ・セバージョス選手のパスからボルハ・マジョラル選手が先制点をあげるシーン。主審の手が届きそうなくらいの距離でパス交換が行われ……

見事ゴール

次は、カリム・ベンゼマ選手のドリブルからスタートして……

縦にパスを入れて味方を走らせ……

折り返しのパスを……

再びベンゼマ選手が受け取ります。

ドリブルで相手を翻弄しますが……

シュートはミスに終わります。選手と同じ目線からパス交換などを見ると、「なぜそこに味方がいることがわかるんだ？！」といった驚きが増します。

レアル・マドリード所属のギャレス・ベイル選手のシュートシーン、ボールはポストに直撃しますがゴールとはなりません。

めちゃくちゃ選手と近い距離でジャッジを行う主審。

一流選手の珠玉のテクニックを目の前で見られます。

そしてMLSオールスターチームのドワイヤー選手がコーナーキックから得点するシーン。

1対1でタイムアップとなり、試合の行方はPK戦にゆだねられます。先攻後攻を決めるためにコイントスをする両チームのゲームキャプテン。

PKの際、主審はこの位置から様子を眺めている模様。

特等席でのPK観戦です。

選手の気迫がムービー越しにも伝わってきそうな距離感。

PK戦は2対4でレアル・マドリードが勝利しました。

最後はMLSオールスターチームのシュバインシュタイガー選手と握手してムービーは終了。

主審目線の映像ではなく、通常のピッチサイドに設置されたカメラから撮影された俯瞰のハイライトムービーは以下から視聴可能。普通のハイライトムービーなのですが、主審目線の映像を見た後だと「あのシーンは俯瞰だとこんな感じになるのか」と新鮮さが増します。

Highlights: MLS-All Stars vs. Real Madrid - YouTube