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ワンタッチで日常のシーンを切り出せるSnapchat純正のサングラス型カメラ「Spectacles」はどんなウェアラブルカメラなのか?


一定時間で写真が消えるSNSアプリ「Snapchat」のSnap(旧:Snapchat)が、サングラスタイプのウェアラブルカメラ「Spectacles」を発売しました。自分の視点と同じビューポイントで、ワンタッチで簡単にムービーを撮影できるSpectaclesは、かつてないユーザー体験を提供してくれるようです。

Snap Spectacles review: Fun that's totally worth the trouble - The Verge
http://www.theverge.com/2016/11/21/13671164/snapchat-spectacles-glasses-review-camera-sunglasses

The VergeによるSpectaclesのレビューは以下のムービーで確認できます。

Snapchat Spectacles review - YouTube


「『最高のカメラはすでに持っているもの(目)だ』という言葉があります」と話すのはThe Vergeのシーン・オーケーン氏。


「その格言に従えば、視界と同じく撮影できるSpectaclesは最高のカメラと言えるかもしれません」


SpectaclesはSnapが発売したサングラスタイプのウェアラブルカメラ。


レンズの横に2つのカメラを搭載しており、視線と同じ映像を撮影可能。レンズ上にあるボタンを押すだけで、10秒間のムービーを撮影できます。また、ボタンを押すごとに撮影時間が10秒間伸び、最大30秒のムービーを撮影できます。


「いつでもどこでもカメラを持ち歩いては撮影する自分のような人間にはSpectaclesは最高のツールだ」とオーケーン氏は話します。


もちろんSpectaclesで撮影した映像は、Snapchatでシェアすることが可能。また、撮影した映像はスマートフォンに保存できるので、Instagramなどの他のSNSに投稿することも可能です。


Spectaclesが得意とするシーンは3つ。


一つは「体験型」のシーン。


もう一つは、誰かと会うような「対面型」のシーン。


そして、「記憶に残したい」シーンの3つです。


特に、Spectaclesはハンズフリーで使えるため、例えばバッティングセンターでボールを打つなど、これまでのカメラでは実現できなかった映像を撮影できます。


115度という広角のレンズによって、ランドスケープ撮影でも視界に映るのと同じく自然な映像を撮影できます。


Spectaclesでムービーを撮影しているときは、レンズの周りが白色LEDで発光して、撮影していることを周囲に伝えます。従来の赤色のインジケーターランプで不安を与えるのに比べると、明るい白色を採用したのは良い判断だとオーケーン氏は考えています。


Spectaclesは60fpsで撮影できますが、決して映りのよい高性能カメラではないとのこと。しかし、視線のレベルで日常のシーンを自然に切り出せるので、撮影ムービーのデキにはかなり満足していると、オーケーン氏は評価しています。


これまでのカメラでは不可能だった視界に映るシーンを簡単に撮影できる点は非常に強力で、Spectaclesで撮影した日常のありふれた何でもないシーンでも魅力的になるそうです。


オーケーン氏の愛犬はすでにiPhoneなどのカメラを認識しており、決定的なシーンを撮り逃すことが多かったとのこと。しかし、Spectaclesを使えば愛犬とのスキンシップなど情感あふれるムービーが撮影できるようになったとのこと。


しかし、問題点もあり。一つはSpectaclesで撮影したムービーをペアリングしているスマートフォンアプリに転送するときにかかる時間の問題。


10秒間のムービー1本を転送する場合は10秒とかからず転送できますが、Spectaclesの撮影は手軽な分ついつい撮影しすぎてしまうことも多く、何十本という大量のムービーを転送する場合は、10分以上待機させられてしまい煩わしいと感じるとのこと。さらに、Spectaclesでファイルを転送していることで、日常使用しているiPhone 7はバッテリーの減少スピードが10%程度速くなったそうです。


さらに、アプリのUIに問題があるとのこと。


Spectaclesで撮影したムービーは、日ごとのタブで管理される日のタブを開かないとサムネイルが表示されないので、目当てのムービーを探すのが難しい場合があったそうで、Snapchatへ投稿するときにスマートフォンカメラを利用する場合の3倍から4倍の時間がかかるとオーケーン氏は述べています。


カメラの画質やアプリの使い勝手などの問題はあるものの、Spectaclesに非常に高評価を与えるオーケーン氏。


Snapはソフトウェア会社からカメラ会社になったという評価がありますが、視界を切り取るカメラのSpectaclesはカメラとしてとても魅力的だとのこと。


ワンタッチで10秒間のビューポイントムービーを撮影でき、Snapchatに投稿することもできるウェアラブルカメラ「Spectacles」は、129.99ドル(約1万4000円)で販売中。


ただし、記事作成時点ではアメリカ各地に現れる「BOT」と呼ばれるSpectacles販売所でしか買えないという限定的な販売方法を採用しています。

The @spectacles popup overlooking the @apple store…. pic.twitter.com/OaCwFUEt1B

— Adam Besvinick (@Besvinick)

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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