ありとあらゆる生物のスペシャリストが案内するスミソニアン博物館群の国立自然史博物館の裏側に迫るムービー
ワシントンにある国立自然史博物館は、世界最大級の博物館群であるスミソニアン博物館の1つで、植物・動物・化石・鉱石などの展示品を見ることができ、観光スポットとしても人気が高い場所です。その国立自然史博物館の裏側に迫った貴重なムービーが公開されています。
Collecting the World: Inside the Smithsonian on Vimeo
登場したのは国立自然史博物館のカーク・ジョンソン館長。ジョンソン館長によれば、国立自然史博物館には1億4400万点以上の展示物があるとのこと。
この女性は国立自然史博物館の鳥のセクションを担当するカーラ・ダブ博士。
鳥のセクションには62万点の展示物があります。
展示物の種類は、世界中にいる全種類の鳥の85%に相当するそうです。
次はチョウやガなどチョウ目に属する昆虫部門。同部門のキュレーターを務めるのはロバート・ロビンス博士です。
ロビンス博士は国立自然史博物館のチョウ目部門を担当して35年で、まさにチョウやガのプロフェッショナル。
世界中から集められたチョウやガの標本。
「チョウやガは人間を引きつける魅力を秘めています。人間にとっても実用性が高い研究と言えるでしょう」とはなすロビンス博士。
この女性は貝イカ・タコ・カタツムリなど軟体動物の中でも貝類を担当しているエレン・ストロング博士です。
ものすごい数の貝殻が保管されています。
ストロング博士は「貝類という原始から存在する生物を扱う私の仕事は、過去や現在の地球の記録を未来のために保管し、人々に伝える役目があります」と話しています。
国立自然史博物館は生物だけを扱う博物館ではありません。この男性は同博物館で鉱物の部門を担当しているジェフ・ポスト博士です。
国立自然史博物館に展示されている鉱物は、数十年から30億年前のもの。
地球上には5000種類以上の鉱物が存在すると考えられており、その約半分の種類が国立自然史博物館で展示されています。
昆虫を担当しているフロイド・ショックリー博士。
国立自然史博物館で展示している昆虫はなんと3500万種類以上。
過去から現在に至るまでの昆虫を研究することは、地球温暖化や生息地の環境破壊など、昆虫の生態だけでなくもっと大きな問題の研究にもつながるとのこと。
動物の剥製や昆虫の標本を見るときはその外見に興味を引かれることが多いですが、国立自然史博物館の言うように少し違う視点から見てみるのも面白そうです。
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