Googleが機械学習を爆速化する専用の「TPU」を数年前から極秘裏に作っていたことが明らかに
Googleで「機械学習」といえば、直近だと囲碁で世界最強の棋士と呼ばれたイ・セドル(李世乭)九段をAlphaGoが破った戦いを思い出しますが、それだけではなく、ストリートビューやInboxのスマートリプライ、音声検索など、いろいろなところで役立てられています。そのため、Googleでは実は数年前から機械学習を最適に進めるためのユニットを作っていたそうです。
Google Cloud Platform Blog: Google supercharges machine learning tasks with TPU custom chip
https://cloudplatform.googleblog.com/2016/05/Google-supercharges-machine-learning-tasks-with-custom-chip.html
「素晴らしいソフトウェアは素晴らしいハードウェアのもとでこそ輝く」という経験則から、Googleは極秘プロジェクトを進め、機械学習向けカスタムASICの「テンソル・プロセッシング・ユニット(TPU)」を開発、機械学習のためのオープンソースソフトウェアライブラリ・TensorFlowに適合させました。
これがTPUボード
すでに、このTPUはデータセンターで1年以上にわたって利用されていて、最適化された性能を発揮していることがわかっています。ちなみに、ムーアの法則でいうと3世代分、およそ7年はかかる技術進歩だとのことで、AlphaGoでももちろん用いられています。
TPUボードを用いたAlphaGo
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