ハードウェア

Googleが目の中に液体コンピュータを注入する「眼球内デバイス」の特許を申請

By Ben Mortimer

Samsungソニーが相次いで極小のカメラやプロセッサを内蔵するスマートコンタクトレンズの特許出願を行っている中、Googleも2014年に眼球で操作する電子レンズの特許を申請していたことが明らかになりました。公開された特許出願書によると、プロセッサやアンテナを含む液体を眼球に注入して固定させるという「Intra-ocular device(眼球内デバイス)」に関する特許となっています。

United States Patent Application: 0160113760


Android in your eye: Google’s intra-ocular device - SlashGear
http://www.slashgear.com/android-in-your-eye-googles-intra-ocular-device-03438662/

Us Patent & Tradework Office(USPTO)が公開したGoogleの特許出願書によると、Googleは「眼球の光の屈折力や強度によって操作する電子レンズ」に関する特許を主張しています。電子レンズにはプロセッサ・アンテナ・コントローラー・ディスプレイ・通信インタフェースなどを搭載し、詳しい仕組みは不明ですが、「energy harvesting antenna(環境発電アンテナ)」によって動力を得るとのこと。

Samsungやソニーのスマートコンタクトレンズと一線を画しているのは「眼球に注入する」という装着方法で、抜粋すると以下のように説明されています。

Inject a fluid into a lens capsule of an eye.
(眼球の水晶体嚢の中に液体を注入する)
Position an intra-ocular device within the fluid in the lens capsule.
(眼球の水晶体嚢の中に眼球内デバイスを配置する)
Solidify the fluid in the lens capsule to form a coupling between the lens capsule and the intra-ocular device.
(眼球の水晶体嚢の中の液体を凝固させ、水晶体嚢と眼球内デバイスの間に結合部を形成する)


上記のプロセスを経て眼球内に形成されるデバイスは、光の強度や集結の度合いをセンサーで検知することができ、眼球の運動に応じて操作することができると見られています。どのようなOSが使われるのかは不明ですが、いつか「目の中にAndroidを注射する」という日がやってくるのかも。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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