【訃報】「スター・ウォーズ」のダース・ベイダー役の吹替などで知られる大平透さん死去
「ザ・シンプソンズ」のホーマー・シンプソン役、「笑ゥせぇるすまん」の喪黒福造役、さらにドラマ「スパイ大作戦」では「おはよう、フェルプス君」という指令テープの声を吹き替えたり、映画「スター・ウォーズ」シリーズではダース・ベイダー役の吹替を担当したりと活躍した声優・俳優の大平透さんが2016年4月12日(火)に亡くなったことがわかりました。86歳でした。
大平透:所属俳優:81produce
http://www.81produce.co.jp/list.cgi?man+0505528135050
喪黒福造・ハクション大魔王…大平透さん死去 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20160414-OYT1T50125.html
1929年(昭和4年)生まれの大平さんは、明治大学政治経済学部在学中に肺結核で3年間休学。復学しようとしていたところへ、父親から勧めを受けてラジオ番組の専属アナウンサーのオーディションを受けて合格し、1952年にアナウンサーデビュー。学校も夜間学部に転籍して通い続けて無事卒業しました。
1955年にラジオ東京テレビ(今のTBS)が開局すると、TBS劇団に入団。この年、海外アニメを再編集して作られた「まんが・スーパーマン」で「日本初の日本語吹替」を担当し、以後も数多くの吹替作品で活躍。
「スター・ウォーズ」シリーズでは、島田敏さんがルーク、磯部勉さんがハン・ソロを演じているバージョンでダース・ベイダーの吹替を担当。吹替のバージョン違いとしては、ルーク役だけみても神谷明さん、水島裕さん、石田彰さん、奥田瑛二さん、渡辺徹さんといろいろあるのですが、大平さんの演じたダース・ベイダーはジョージ・ルーカスも気に入ったらしく、のちにエピソード3で最後にアナキンがダース・ベイダーのマスクをかぶる1シーンだけ、ルーカスから直々に大平さんにやって欲しいというご指名があったそうです。
また、テレビアニメには黎明期から携わっており、1967年の「おらぁグズラだど」でグズラ役、1969年の「ハクション大魔王」ではハクション大魔王役、1971年の「カバトット」ではカバ役を担当。
「ザ・シンプソンズ」のホーマー・シンプソン役はアニメの日本語吹替で、とぼけたキャラクターと大平さんの声がよく合っていて代表的な役として知られていますが、2007年に公開された映画「ザ・シンプソンズ MOVIE」の劇場公開時にはホーマー役:所ジョージ、マージ役:和田アキ子、バート役:田村淳(ロンドンブーツ1号2号)、リサ役:ベッキーというキャストに変更されたことが、ファンや著名人の間で大きな話題となり、抗議の意を示す署名活動まで行われました。
その結果、映像ソフトにはホーマー役:大平透、マージ役:一条みゆ希、バート役:堀絢子、リサ役:神代知衣というオリジナルキャストでの吹替も同時に収録されることとなり、大平さんらキャスト陣とファンが集まっての「シンプソンズファン感謝祭」が開催されています。
第1回シンプソンズファン感謝祭_大平透さんからファンへのメッセージ - YouTube
最近は入院のために代役が立てられていて、2016年3月まで放送されていた「スター・ウォーズ 反逆者たち」では、ダース・ベイダー役を楠大典さんが演じていました。
・関連記事
【訃報】「ハリー・ポッター」スネイプ先生役のアラン・リックマンさん死去 - GIGAZINE
【訃報】「サザエさん」中島くん役、「ドラえもん」出木杉役の白川澄子さん死去 - GIGAZINE
【訃報】「ゲゲゲの鬼太郎」作者の漫画家・水木しげるさんが死去 - GIGAZINE
「AKIRA」の予告編っぽいアニメーション「Bartkira the Animated」、冒頭に「訴えないで」のお願い - GIGAZINE
スター・ウォーズ風になったザ・シンプソンズのムービー - GIGAZINE
・関連コンテンツ