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どのドローンが一番キレイな画質なのか、空中撮影画質比較ムービー


本格的なドローンは10万円~20万円以上するのが珍しくない中、Parrotからは定価550ドル(約6万5000円)の新作ドローン「Bebop Drone 2」が登場しています。前モデルに比べて飛行時間が2倍の25分になり、新しい魚眼レンズも搭載するなど、十分な性能を持った「初心者向けドローン」として注目されているわけですが、本格的ドローンの「DJI Phantom 3」「Yuneec Typhoon Q500」とはどれほどの違いがあるのか、The Vergeが実機を使って比較検証しています。

Parrot Bebop Drone 2 review: fun, fine, and fatally flawed | The Verge
http://www.theverge.com/2016/1/22/10814282/parrot-bebop-2-drone-review

The Vergeでドローン関係の記事を担当している記者は、友人からたびたび「500ドル(約5万9000円)以下で買える良いドローンはないだろか?」と質問されるそうです。その価格帯だと空撮が楽しめる「良いカメラ」を備えたドローンは非常に少ないそうですが、550ドルのBebop Drone 2は、最も条件がそろったドローンと言えるとのこと。


Bebop Drone 2はフル充電から25分という飛行時間を持ち、スマートフォンアプリのWi-Fi電波到達距離は300メートル。1400万画素のカメラで4096×3072ピクセルの写真を撮影でき、1080pのビデオを撮影可能です。Phantom 3のようなプロ向けドローンに搭載されている4KビデオカメラやライブHDビューなどはないものの、「ドローンを始めてみたい」という初心者には十分なスペックになっているそうです。


というわけで、実際にThe Vergeの記者が「Parrot Bebop Drone 2」を「DJI Phantom 3」「Yuneec Typhoon Q500」の2台と比較したムービーを以下から見ることができます。カメラは全て最高画質に設定し、ISOおよびホワイトバランスはオートにした上で、同じ場所をビデオ撮影して画質の違いをわかるようにしています。

Drone video comparison: Parrot Bebop 2 VS DJI Phantom 3 & Yuneec Typhoon 500 - YouTube


まずはPhantom 3(左)とBebop Drone 2(右)の比較。4K画質のPhantom 3は風景が鮮明に写っていますが、1080pのBebop Drone 2はぼやけた映りといった感じ。


つづいてBebop Drone 2(左)とTyphoon Q500(右)を比較するとこんな感じ。やはり色合いが全く異なります。


しかし、この高さから手軽に風景が撮影できること、魚眼レンズによる広視野角を考慮すると、低コストの初心者向けドローンとしては十分と言えるかも。価格も550ドルのBebop Drone 2に対して、Phantom 3は定価17万5000円、Typhoon Q500は899.99ドル(約10万円)となっています。


なお、Bebop Drone 2の実機をレビューしたThe Vergeの記者によると、魚眼レンズによる撮影や、90度真下のアングルを空撮できる「垂直撮影」など、他のドローンにはないアプローチが楽しめるのはBebop Drone 2の長所とのこと。25分の飛行時間も評価できる点で、初代Bebopにあったような「飛行開始後1メートル以内にスマートフォンとの接続が切断される現象」や、「切断後にホバリングするはずが飛行し続ける」という不具合も改善されていたため、墜落による故障の可能性も低くなっているそうです。

短所としては、SDなどの記録メディアを追加できず、8GBの内部ストレージしか使えないということで、1080pの動画撮影ではすぐに容量不足になってしまうとのこと。またリモコンとなるスマートフォンと本体が100メートル以上離れると、スマートフォン側の映像が不鮮明になりやすく、固まったりモザイクのような映像になったりすることが多いとのこと。Wi-Fi電波到達距離は最大300メートルですが、150メートル地点では接続自体が切れることもあったそうです。

なお、Bebop Drone 2には接続が切れるとその場でホバリングし、60秒後に自動でホームポジションに自動的に戻ってくる機能が備わっているとのことですが、この機能が正常に働かないことがあり、接続が回復できる位置までBebop Drone 2を追いかけ回す必要が生じたこともあったとのこと。無事に接続が回復するまでホバリングが続いたため、ムダにバッテリーを消費してしまったそうです。399ドル(約4万7000円)で別途購入できるオプション品で、2kmまでWi-Fi電波到達距離を拡張できる「SkyController」も用意されていますが、本体を合わせるとTyphoon Q500と同じ価格になってしまうのが難点ということです。本体のみなら比較的限られた距離内に限り、コストパフォーマンスの良いドローンといえそうです。

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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