ネコをとろーんとリラックスさせるネコ用音楽「Music For Cats」がアルバム化に向けて始動
「ネコ音楽のビルボードでヒット曲になる」と言われるなど、多くのメディアで取り上げられたネコのための音楽が「Music For Cats」です。以前に3曲のネコ向け楽曲が販売されたところ、ネコが目を見開いて興味を示したり、聴いている内にまぶたがとろんとして眠りについたりと、実際に効果があることがわかっていますが、新たに新曲を含むフルアルバムを制作するため、Music For Catsの作曲家がKickstarterで出資の募集を開始しました。
Music For Cats
http://www.musicforcats.com/
Music For Catsを聴いたネコの反応は以下のムービーから見ることができます。
ほとんどの音楽は人間のために作られています。
しかし、ネコも音楽に興味があるはず……
ということでネコの好奇心をかき立てたり、リラックスできたりするような、ネコの興味を引く音を科学的に分析して音楽として仕上げたのが「Music For Cats」。
2008年にWashington Postでネコのための音楽として取り上げられ、77%のネコが実際に積極的な反応を見せたと報じられました。
スピーカーから音楽を流すと、一斉にネコが音の鳴る方に興味を示したり……
スピーカーを猫パンチしたりしています。
どういう仕組みなのかというと、ネコは「鳥のさえずり」「母乳の吸引音」「母親の喉のゴロゴロ音」といった「生まれてから聴いたことがある音」に興味を持つとのこと。そこで楽器を使ってネコが興味を持つ音や声を、「ネコ同士がコミュニケーションに使う周波数帯」で再現することで、ネコのための音楽に仕上げているそうです。例えばハープを素早く弾くとネコのゴロゴロ音と同じ速度で演奏できるなど、科学的なアプローチが盛り込まれているわけです。
Music For Catsの作曲家であるDavid Teie氏は、ワシントン・ナショナル交響楽団で20年以上にわたってチェロ奏者を務めた人物で、「なぜ音楽は人間の脳に影響を与えるのか?」といった独自の音楽理論を開発するなど、筋金入りの音楽家でもあります。近年のTeie氏は科学者の協力を得るなどして「猿のためのヘビメタ」など動物向けの音楽に取り組んでおり、その成果としてネコが完璧にリラックスできる「Music For Cats」が完成したとのことです。
また、Music For Catsを聴いているネコのムービーもInstagramに多数投稿されています。
そんなMusic For Catsは、デジタル版とCD版のアルバムが制作されています。楽器による自然なサウンドで作曲されており、聴覚に脳の25%を使っていると言われる音に敏感なネコのためにハイレゾ音質で収録されます。
Kickstarterのプロジェクトでは、15ドル(約1800円)を出資すると全40分間のデジタルダウンロード版のフルアルバムがゲットでき、25ドル(約3000円)でCDのフルアルバム、30ドル(約3700円)の出資でCDアルバム1枚+フルアルバムの曲間に無音を挟んで飼い主不在時でもネコの時間スケールで聴けるよう調整したCD3枚のセットをゲット可能です。製品の発送は2016年2月ごろの予定で、日本への発送は別途3ドル(約370円)~5ドル(約600円)の送料が必要。出資の締め切りは2015年11月28日(土)の20時30分となっています。
Music for Cats by David Teie — Kickstarter
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