自分のスマホがDVDプレイヤーになってどこでも映画を楽しめる「DVDミレル」使い方まとめ
スマホやタブレットがあればネットで映画をレンタルして見ることができますが、ドライブ中や旅行で外出先の場合はデータ通信量が気になってしまったり、端末にデータを保存する容量が残っていなかったりして期待していたほど気軽に使えない……という悲しい現実に直面している人の悩みを解消してくれるのが「DVDミレル」です。
DVDミレルはDVDをそのままスマートフォンで再生することが可能になるほか、モバイルバッテリーを接続すれば外出先でもDVDを再生できるという製品。さらには今まで手に入れてきたDVDの数々を手軽に再生できるなど、これまでありそうでなかった楽しみ方が可能になるということなので、実際にどのような使い方ができるのか触ってみました。
DVDミレル(DVRP-W8AI) | 周辺機器 | IODATA アイ・オー・データ機器
http://www.iodata.jp/product/smartphone/goods/dvrp-w8ai/
◆「DVDミレル」を使って何ができるのか?
小型・薄型のDVD/CDドライブ「DVDミレル」は、スマートフォンやタブレットにワイヤレス(Wi-Fi)でダイレクトに接続することでDVDをいつでもどこでも再生できるデバイスです。専用のDVDプレイヤーを用意する必要がなくなるうえに、市販の持ち運び可能なモバイルバッテリーを電源として使うことができるので、いつでもどこでもスマートフォンやタブレットさえあればDVDを楽しむことができるようになります。
これがDVDミレルの実物。PC用の外付けDVDドライブと勘違いしてしまいそうになりますが、真っ白なデザインから受ける印象は「PC用デバイス」というよりもオシャレな雑貨といった感じ。小型・軽量なので、カバンなどに入れて手軽に持ち運ぶのにピッタリで、必要な時にスッと取り出して使うことが可能です。
そして、DVDミレルと一緒に使うスマートフォン・タブレット用アプリが「DVDミレル」アプリです。アプリでは一般的なDVDプレイヤーのようにメニュー画面操作や字幕、音声の切り替えや、マルチアングルの切り替えなどができるようになっており、専用機と遜色ない操作が可能になっています。
さらに、DVDミレルは既に販売されている「CDレコ」の機能をそのまま受け継いでいるので、CDをスマートフォンに直接取り込んだりオリジナルのCDを作成することができるようになっているのもポイント。CDレコに続いて今度は「スマートフォンでDVDがミレル(見れる)」ことのメリットは、CDレコを使ったことがある人ならより一層実感できるはずです。
製品には、長さ20cmで持ち運びにピッタリな「モバイルバッテリー接続ケーブル」が同梱されているので、外付けのバッテリーから給電するような使用シーンにも対応。アイ・オー・データ機器は石川県金沢市に本社を構えることから、北陸新幹線 W7系のデザインを施したモバイルバッテリーも発売されています。
◆「DVDミレル」はこんなデバイス
パッケージはこんな感じ。「パソコン、プレイヤー不要でDVDを楽しむ」というDVDミレルの特徴が大きく書かれています。
手に持ってみるとこのぐらいの大きさ。突起部を除く大きさは137×152×22mmで、重さは約280グラム(ACアダプター別)です。
本体前面にはDVDトレイの開口部とオープンボタン、LEDランプが見えるだけというシンプルさ。
背面パネルには電源アダプター端子やUSB端子、Wi-Fi関連のボタン類がまとめられています。
パネルの左側には電源アダプター端子、USB3.0/2.0端子、Wi-Fiのオン・オフボタン、本体リセット用のボタンが並んでいます。USB3.0/2.0端子は、デバイスで「CDレコ」を使用する際に使える端子で、Android端末専用となっています。(iOS端末はワイヤレス接続のみ)
右側にはWi-FiルータにDVDミレルを接続する際に使うWPSボタンと、Wi-Fiの接続先を選択するスイッチが備わっていますが、これらは「CDレコ」のドライブとして使用する時に使うスイッチ類となっています。
天面には、電源ランプとWi-Fi接続状況などを示すランプがWi-Fiのシンボルっぽく配置されていました。
底面には機器のシリアルNo.やMACアドレス、SSIDや暗号キーなどが記載されていました。4隅の黒い部品は、机の上に安定して置けるようにするためのゴム製インシュレーター(脚)です。
トレイを開けてみると、中にはDVDドライブのピックアップやスピンドルなどが収められており、この上にDVDをセットするようになっていました。
◆使用する前の準備
ここからは、スマートフォンまたはタブレットに専用アプリの「DVDミレル」と「CDレコ」をインストールして、初回接続時のみ必要な設定を行います。アプリはそれぞれiOS版とAndroid版がリリースされているので、いずれかをクリックしてインストールすればOK。なお、「DVDミレル」アプリには有料版の「DVDミレル for CDレコ」アプリも存在していますが、これは末尾で触れるように「CDレコ」を既に持っている人が「DVDミレル」にアップグレードするためのアプリなので誤って購入しないように注意が必要です。
まずは「CDレコ」アプリ(iOS版・Android版)をインストールしておき……
つづいて「DVDミレル」アプリ(iOS版・Android版)をインストールします。
まずはDVDミレル本体とスマートフォンを接続するための設定をCDレコアプリを使って行います。インストール済みのCDレコアプリのアイコンをタップして起動。
DVDミレルとスマートフォンをWi-Fiで接続するための設定を行います。「設定」の中にある「QRコネクト」をタップ。
「読み取り開始」をタップするとカメラが起動するので、商品に添付されている「Wi-Fi設定シート」に記載されているQRコードを読み込ませます。
QRコードが読み込めたら「次へ進む」をタップ。
iPhoneの場合には、プロファイルのインストールが必要になるので「インストール」をタップします。
「完了」をタップすればWi-Fi設定はおしまい。これでスマートフォン側の準備ができました。
次に、スマートフォン本体の設定画面からWi-Fi設定画面へ進み、「IODATA_(機器に固有のSSID)」の項目をタップして実際の接続を完了させれば準備はOKです。
Wi-Fi接続が完了したら、いよいよDVDミレルアプリを立ち上げます。
アプリを起動すると、画面がランドスケープモード(横画面)に切り替わります。初回起動時のみシリアル番号を入力する必要があるので、商品に添付されている用紙「DVDミレル シリアル番号のご案内」に記載されているシリアル番号を入力すればOKです。
シリアル認証が終わり、アプリが立ち上がると画面上部の「DVDドライブを選んでください」の中に接続中のDVDミレルが表示されています。あとは表示されている機種をタップすれば、自動で再生が始まってDVDを楽しめるようになるというわけです。
◆実際にDVDミレルを使ってみた
準備が完了したところで、さっそくDVDミレルで映画を再生してみました。今回はレンタルDVDショップから数本のDVDを借りてきました。
DVDを再生する前に、あらかじめスマートフォンとDVDミレルをWi-Fiで接続しておきます。
DVDミレルに再生したいDVDをセットしてトレイをクローズ。
「DVDミレル」アプリを立ち上げて、ドライブを選択すればDVDの読み込みが開始され、自動的にDVDの再生がスタートします。
DVDの挿入から再生スタートまでの手順は、以下のムービーのようにサクッとすませることができます。
アイ・オー・データ機器「DVDミレル」でディスクを挿入してサクッと再生が開始するまで - YouTube
◆DVDを再生してみた
DVD再生中に画面をタッチすると、DVDミレルの操作メニューが表示されます。画面下部には再生位置を示すシークバーや再生ボタン、チャプター戻り・送りボタンに加え、左にはDVDメニュー表示ボタン、そして右には字幕切り替えや音声切り替えボタンが表示されており、一般的なDVDプレイヤーと同じ操作ができます。
字幕切り替えボタンをタップすると、英語や日本語などの字幕を切り替えることが可能。
DVDの内容によっては、日本語や英語以外の言語を表示させることも可能です。実際に以下の画面ではタイ語の字幕を表示させてみました。
音声切り替えボタンをタップすると、ディスクに記録されている音声から好きなものを選ぶことが可能です。
DVDメニュー画面を表示させるとDVDのメニュー画面が表示され、チャプターを選んで再生したり、字幕や音声をあらかじめ選ぶなど、一般的なDVDプレイヤーと同じように操作することができました。
◆こんな使い方も
専用のDVDプレイヤーがなくても、DVDミレル本体とモバイルバッテリー、そしてスマートフォンがあればいつでもDVDを楽しむことができます。例えば、お出かけ中のカフェでゆっくり映画を楽しんだり……
電車で移動する間の時間つぶしにもピッタリ。
そしてもちろん、自動車でお出かけする時に車内で映画を楽しむことも可能です。
なお、外出時に注意しておきたいのがスマートフォンのバッテリー残量。連続でDVDを再生していると、約1時間でiPhone 6のバッテリー残量が100%からおよそ50%に減少しました。画面の明るさの調整などで長く持たせることはできるかもしれませんが、使用後のバッテリー残量を考えるとスマートフォン用にもバッテリーを用意しておきたいところ。そんな時にはUSB端子を2個搭載し、8700mAhの大容量でDVDミレルとモバイル端末に同時に給電が可能な北陸新幹線デザインのモバイルバッテリー「epio ISMB-P8700W7」などが便利です。
このように、アイ・オー・データ機器の「DVDミレル」は、いつでもどこでも手軽にDVDをスマートフォンやタブレットで見ることができるという新しいジャンルの機器といえそう。ネットレンタルした映画を端末に保存するとストレージ容量が圧迫されたり、動画ストリーミングサービスを利用する場合はデータ通信量がグングン増えてしまうというデメリットがありますが、DVDを挿入するだけで再生がスタートするDVDミレルはストレージ容量にも、データ通信量にも全く影響を与えないというのもうれしいところです。
DVDミレルは2015年8月末に発売されており、AmazonやIO DATAの通販サイト「アイオープラザ」などで1万2000円~1万3000円程度で販売中。手軽にDVDを楽しんでみたい人は以下の公式オンラインショップなどを要チェックです。
Amazon.co.jp: I-O DATA スマホ・タブレット用 DVD視聴+音楽CD取り込みドライブ「DVDミレル」 DVRP-W8AI: パソコン・周辺機器
IO DATA DVRP-W8AI : Blu-ray・DVD | IO DATA通販 アイオープラザ
なお、すでに「CDレコを持ってるよ!」という人向けには、有料アプリを購入するだけで格安でDVDミレルにグレードアップできる「DVDミレル for CDレコ」も用意されています。アプリを購入し、デバイスのファームウェアをアップデートすると手持ちのCDレコをそのままDVDミレルとして生まれかわらせることが可能です。
DVDミレル for CDレコを App Store で
https://itunes.apple.com/jp/app/dvdmireru-for-cdreko/id1013803231
DVDミレル for CDレコ - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.smedio.dvdmireru4cdreco&hl=ja
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