サイエンス

若い年齢でタバコを吸うと脳に何が起きるのか?

By Wipanan Choncharoen

選挙権を得られる年齢の引き下げに伴い、喫煙・飲酒ができる年齢を引き下げて18歳以上とする提言案が自民党の特命委員会から提出されましたが、これに反対する意見が相次いでいます。反対意見の中には「健康被害のおそれがあり、医学的に認められるものではない」という声もありましたが、これを裏付けるように青年期の喫煙は成人より脳への影響が大きく、その後の人生にも悪影響を与えるという研究結果が発表されています。

Short- and Long-Term Consequences of Nicotine Exposure during Adolescence for Prefrontal Cortex Neuronal Network Function
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3543069/


10歳~19歳の期間を指す青年期において、脳の成熟は完成していません。特に実行機能や認知機能に関係する「前頭前皮質」は、脳内で最後まで成長を続ける領域であり、青年期においては成長段階にあります。


アムステルダム自由大学が発表した青年期の喫煙の影響に関する研究によると、70%の青年期の少年・少女が喫煙の経験を持っていることが判明していますが、青年期にタバコを吸うと、ニコチンの影響で短期的には注意力の低下により注意欠陥に苦しむことになり、長期的にも前頭前皮質に対するニコチンの影響から、その後の人生において精神疾患やアルツハイマー病などの認識機能障害を患う確率が高くなることがわかりました。

ラットを使った実験では、青年期にニコチンにさらされることによる前頭前皮質の認識機能に関係するシナプスの構造変化が確認されています。また、思春期や青年期で初めてニコチンを摂取した場合、成人よりも少量で中毒に陥りやすいことがわかっています。これらの若者の喫煙に関する傾向は、喫煙年数が長いほどに悪影響が大きくなるとのことです。

By Laura Smith

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in サイエンス, Posted by darkhorse_log

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