スマホのイヤホンジャックに挿せば気温・体温・物の表面温度がわずか2秒で測定できる「Wishbone」を使ってみた
温度センサーを内蔵し、気温・体温・物の表面温度を、ボタンを押すだけで2秒で測定できるのが「Wishbone」です。温度を測れるだけでなく、日々の体温を記録することも可能で、健康管理にも役立つデバイスとなっているとのことなので、実際に使ってみました。
Wishbone | The World's Smallest Smart Thermometer
http://www.joywing.cc/
これが編集部に届いたWishbone。取扱説明書とメッセージカードもついていました。
ケースを開けてみると、本体色はサクラソウ・ターコイズ・ライムの3色でした。
手のひらにちょこんと載ってしまうくらいの大きさです。
Wishboneは枝のように二股に分かれており、電池交換式なので、一方は電池を入れる場所になっています。なお、電池はLR41型のものを使用。
もう一方にはセンサーがついています。
Wishboneは専用アプリと連動させて使用させるタイプなので、まずはApp StoreやGoogle Playからアプリをインストールしておきます。
Wishbone Thermometer on the App Store on iTunes
Wishbone Smart Thermometer - Google Play の Android アプリ
今回はiOSアプリを使用します。「インストール」をタップし……
アプリを開きます。
「"Wishbone"がマイクへのアクセスを求めています」と表示されるので「OK」をタップ。
使い方の簡単な説明が始まるので、スワイプして進みます。使い方は、測りたい物体から3~5cm離した位置で、物体から垂直になる形でWishboneをかざしてボタンを押すだけと簡単です。
これがホーム画面。「表面温度」「環境温度」「体温」の3つの測定が可能なので、まずは環境温度から測ってみます。
環境温度を開くと、「受信に邪魔しないように、測定完了後デバイスを外してください。」というメッセージが表示されるので、二度とメッセ―ジを表示させたくない場合は「Never remind again」をタップ。
イヤホンジャックにWishboneを挿して……
あとは画面下部のボタンを押せばOK。なお、環境の温度にならすため、測定は温度を測りたい場所にWishboneを15分以上置いてから行うのがオススメ。
室温を25度に設定した部屋で測ってみたところ……
わずか2秒ほどで25.1度と、ほとんど誤差なく測定結果が表示されました。
続いて、上記と同じ要領で体温を測ってみます。「体温」のページも真ん中に温度計、画面下部にスタートボタンが置いてあります。
Wishboneを使う前に試しに通常の体温計で測ってみたところ、体温は36.6度。脇に挟むタイプなので、測定までに数分かかり、その間じっとしなければいけません。
しかし、Wishboneの場合は額の中央にかざし2秒ほど待つだけで……
脇に挟むタイプの温度計で測ったのと同じく、36.6度と表示されました。Wishboneは対象物から出ている赤外線を測定タイプで、人体に影響を与えるような電波のたぐいはまったく放射されません。温度は0度から100度の間で0.1度単位で測定可能で、精度はプラスマイナス0.2度となっています。なお、Wishboneの体温表示はセ氏とカ氏の2種類の方法が選択可能です。
子どもの体温を体温計で測定しようとすると、十数秒じっとさせるだけでも骨が折れますが、Wishboneならあっという間に測定できてしまうので非常に便利。
また、気温と体温が同じデバイスを使ってサクッに測れるので、熱中症対策としても便利。日中、気温が高くなってきたら……
サッと自分の額にかざしてボタンを押すだけで、体温が高くなりすぎていないか調べられるわけです。
なお、体温は日々記録していくことも可能。画面左下の保存ボタンをタップし……
「+」をタップしてユーザーの新規登録を行います。
「Gigako」と名前を入力してチェックマークをタップ。
再び体温表示画面に戻って右下のボタンを押すと……
新たに「Gigako」というユーザーが登録されていました。名前をタップします。
2015年7月16日16時52分の体温は35.7度と記録されました。
線グラフでユーザーの体温の変化を記録できるようになるので、毎日記録すれば体調の変化にもすぐに気づくわけです。
なお、ユーザーは複数人登録することが可能なので、1人のアプリで何人もの体温が記録可能となっています。
「環境温度」「体温」ときて、最後は物の「表面温度」を測定してみます。
右側の「リキッド」という項目をタップするとその下に「フード」「ガラス」「プラスチック」「他」という項目が表示されました。この5種類の中から表面温度を測りたい物体を選べばOKです。
ということで、入れてから少し時間が経過した日本茶で実験。
「リキッド」に設定したWishboneで温度を測定してみたところ、55度と表示されました。
次に料理用の温度計を使って測定したところ、温度は56.5度と、ほとんど同じ結果に。
「ガラス」に設定すれば、実際に手で持つことになるグラスがどのくらいの温度か調べられ、「フード」に設定すれば食べ物が適温かどうかも調べられるので、料理中、あら熱が冷めたかどうかも食べ物に触らずに知ることができ、非常に便利です。
これまでスマートフォンのイヤホンジャックに差し込んで気温が測れる小型センサーなどもありましたが、Wishboneは気温に加えて人の体温や物の表面温度まで測れるので、1個あれば健康管理から料理まで、かなり多岐に渡った使い方ができそうな感じ。ただスマートフォンから充電を行うタイプではなく、電池交換式なのは好き嫌いが分かれそうな点で、またiOSアプリを使用している時に突然使用不可になりWishboneを再接続したり再起動を行わなければならない時もあり、その点は今後の改良を期待したいところです。
なお、Wishboneは1つ49.99ドル(約6200円)で、日本への発送が行われる場合、送料が別途5ドル(約620円)必要となっています。
Wishbone | The World's Smallest Smart Thermometer
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