片輪走行でサーキットを爆走して世界記録を4年ぶりに更新
曲芸走行として車体前部を持ち上げて走る「ウィリー走行」と並んでポピュラーな片側の車輪を持ち上げて走る「片輪走行」は、アクション映画ではよく見られるテクニックです。そのテクニックを極限まで磨き上げると、約2キロメートルのコースを走覇することができるようで、イギリスの自動車イベントで片輪走行によるコースレコードが4年ぶりに更新されました。
片輪走行による新記録樹立の様子は以下のムービーで確認できます。
World Record for Fastest Two Wheels Mile! Nissan Juke RS Nismo - YouTube
片輪走行のタイムトライアルに挑むのは日産の「JUKE NISMO RS」。挑戦はグッド・ウッド・フェスティバル・オブ・スピード2015で行われました。
ドライバーは記録保持者のテリー・グラント氏。4年ぶりの記録更新を狙います。
コースはイギリス・イングランドにあるグッドウッド・サーキット。全長1.16マイル(約1.87キロメートル)のヒルクライムコースでタイムを争います。
スタートしたマシンは左側のタイヤをラダーに乗り上げて……
片輪走行状態へ突入。
地面からタイヤが離れた直後のコントロールが難しいようで、左右に大きく傾きながらも懸命にバランスを取ります。
どうやら安定したようです。
片輪走行状態を維持するのも難しそうですが、サーキットなのでコーナーがあります。
絶妙のバランスを保ったまま大きく右方向へ。
車体の底には「JUKE NISMO RS」のロゴ。片輪走行ならではの広告です。
よく見ると左側のタイヤは回転していません。
安定した走行とは裏腹に、小刻みにステアリングを操作するドライバーの様子が確認できます。
観客に見守られながらストレートを快調に飛ばすマシン。
アーチをくぐって左コーナーへ。
大観衆が息をのんでチャレンジを見守ります。
コースサイドのマーシャルも拍手で応援。
石の壁が待ち構える狭いシケイン。
バランスを崩しながらも何とかクリア。
右側が干し草のコースバリアに今にも接触しそうなくらいです。
最大の難所を切り抜けると右コーナーと……
左コーナー。
ゴールは間近です。
ドライバーの集中力の限界が近づいてきたのかバランスを崩す場面が増えてきました。
そして、左側の車輪が地面に落ちてきたところが……
ゴールライン。チェッカーフラッグが振られます。
グラント氏は記録更新を確信しているのかガッツポーズ。
挑戦を見守った観客からも大きな拍手がわき起こっています。
会心の走りを見せたグラント氏のタイムは2分10秒で、2011年に記録したタイムを45秒も上回る新記録達成となりました。
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