ハードウェア

4K撮影の美麗な映像をライブ配信して部屋と世界をつなげられるデジタル窓「Atmoph Window」


任天堂でゲーム機のUIやネットワークサービスの開発を行っていた姜京日(かん きょうひ)さんと、同じく任天堂のUI開発チームリーダーだった中野恭兵さんが、「4K撮影の映像とサウンドで世界の風景を自分の部屋に広げる」というコンセプトで開発したデジタル窓が「Atmoph Window」です。ライブストリーミングで世界の美しい風景を配信することもでき、部屋と世界をつなげて開放的な雰囲気にすることができます。

Atmoph Window | スマートなデジタル窓
http://atmoph.com/ja/

Atmoph Window - Your Room Can Be Anywhere by Atmoph — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/atmoph/atmoph-window-your-room-can-be-anywhere

Atmoph Windowを実際に使用している様子や開発の経緯などは以下のムービーを見るとよく分かります。

Atmoph Window - A Smart Digital Window(日本語字幕) - YouTube


Atmoph Windowを開発した姜さんは、当時、窓から隣のアパートしか見えない部屋に住んでおり、閉塞感を感じていました。


「ここに広がる自然が見えたらいいな」ということで開発されたのがAtmoph Windowというわけです。


Atmoph Windowをデスクに置いたり壁にかけたりするだけで、部屋から美しい景色が見られるようになります。


さらに、映像だけでなく、サウンドも流すため、まるでその場にいるような気分になるとのこと。


自然の景色だけなく、暖炉を演出することも可能。


壁にかけられたAtmoph Window。


その向こうには無限の世界が広がります。


ハワイの美しいビーチで本を読んだり……


南国の風で音楽を楽しんだり……


世界の都市の夜景を見ながらお酒を飲んだりすることができるわけです。


Atmoph Windowで使われている映像は写真家の垂井康輔さんや飯坂大さん、大中啓さんなどの写真家が高性能マイクと4Kカメラを使って独自に撮影したもの。映像は4Kカメラで撮影されたものを1920×1080にフィットするよう縮小されており、フルHDカメラで撮影された映像よりも美しい仕上がりになっているとのことです。また、既に撮影した映像だけでなく、ライブストリーミングで「今の世界」の様子を楽しむこともできます。


Atmoph Windowに表示される映像の一例は以下の通り。プリインストールされている写真は10枚ほどで、その他の写真はオンラインストアで1枚5~10ドル(約620~1250円)で購入する仕組み。欲しい写真をリクエストしてもOKです。なお、ライブストリーミングは現在のところ、ロンドン・京都・ニュージーランドなどを撮影しているとのこと。


操作は簡単で、iPhoneやAndroid端末で好きな風景を選ぶだけ。


時間や天気、自分の予定なども表示させることが可能です。


アラーム機能がついており、森の映像を流しながら、鳥の声で目覚めることもできます。


タッチしてアラームをストップできる、タッチ操作対応ディスプレイ。


「私たちは小さなチームですが、この新しいデジタル窓を表現するため、開発を続けてきました」と姜さん。


製造には多額の費用がかかるため、今回、クラウドファンディングプラットフォームのKickstarterで出資が募られたというわけです。


Atmoph Windowは640×380×55mmで、重さは4.9kg。27インチのハイコントラスト・ディスプレイを使用しています。


デザインはこんな感じ。背面には壁に固定するための穴が空いており、本体上部にはスピーカーが搭載されています。


額縁はオーク、ウォルナット、ホワイト、ブラックの4色。


いずれも本体の左下からはアイボリーのコードが伸びています。このコードは布で加工され、部屋の雰囲気を壊さないようにデザインされています。


ディスプレイには1日のスケジュールや時間・天気を表示したり、カレンダー代わりに使用したりも可能。


時間と連動させ、朝から夜にかけて風景を自動的に変化させることもできます。


スマートフォンアプリはこんな感じ。写真はロケーションの説明と共に表示されており、サウンドの大きさなどもここから調整する様子。


さらに、Apple Watchからも操作できます。


詳細なスペックは以下の通り。

ディスプレイ:27インチハイコントラストディスプレイ(1920×1080)、アンチグレア処理済
CPU:Cortex-A5プロセッサ(1.5GHz クアッドコア)
ストレージ(ROM):32GB
メモリ(RAM):1GB DDR3
サイズ:縦64mm0×幅380mm×薄さ55mm
重さ:4.9kg
通信:Wi-Fi 802.11b/g/n(2.4 GHz)
その他:3W フルレンジスピーカー、H.265ハードウェアデコーダー、近接・環境光センサー

Atmoph Windowの市場販売予定価格は699ドル(約8万7000円)ですが、現在Kickstarter上で499ドル(約6万2000円)の出資を行えば、製品化が決定した際にAtmoph Window1個をゲット可能。499ドルの出資枠は全部で250枠あるところ、記事作成現在は残り159枠となっています。また、799ドル(約9万9000円)の出資でAtmoph Windowの2個セット、1199ドル(約15万円)で3個セットがゲットできるようになるなど、出資額に合わせてもらえるAtmoph Windowの数が変化する仕組みです。日本への発送が行われる場合、送料として別途20ドル(約2500円)が必要で、発送は2016年の3月が予定されています。


なお、出資の締め切りは日本時間の2015年6月11日19時5分です。

Atmoph Window - Your Room Can Be Anywhere by Atmoph — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/atmoph/atmoph-window-your-room-can-be-anywhere

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「Kickstarter」へ出資してゲットする方法&出資しまくった経験からわかった注意点まとめ - GIGAZINE

巨大隕石が地球に衝突するとき人はどのような行動をとるのか? - GIGAZINE

エレベーターの床が抜けて落下していく時の中の人の反応を映したムービー - GIGAZINE

航空機の窓をなくして機内の壁面全体をディスプレイ化するメリットとは? - GIGAZINE

海底の様子を窓から見ることが可能な水中ホテルの美麗な写真20枚 - GIGAZINE

iPhone 6でここまで美麗に撮影できることがわかる写真ギャラリーをAppleが公開 - GIGAZINE

iPhoneカメラで撮影された写真だけで競われる世界最大のコンテスト「iPhone Photography Awards」の受賞作品が発表 - GIGAZINE

in ハードウェア,   動画,   デザイン, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.