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Twitter上の嫌がらせ行為で通報を受けたTwitterはどう対処しているのか?

by Japanexperterna.se

Twitter上では毎日1000万人以上が自身の考えをつぶやいており、その中には嫌がらせを目的としたツイートも数多く存在します。嫌がらせに対処するためにTwitterがより捜査当局へ通報しやすい仕様に変更したり、嫌がらせを行うTwitterアカウントを自動ブロックするツールが登場したりしていますが、実際にTwitterの運営陣が嫌がらせツイートに対してどのような対応を行っているのかについて、性に関する正しい報道を呼びかけているアメリカのNPO団体Women, Action, and the Mediaがまとめています。

Twitter’s Abuse Problem: Now With Actual Solutions And Science | WAM!
http://www.womenactionmedia.org/twitter-report/

REPORTING, REVIEWING, AND RESPONDING TO HARASSMENT ON TWITTER
(PDFファイル)http://womenactionmedia.org/cms/assets/uploads/2015/05/wam-twitter-abuse-report.pdf


Women, Action, and the Media(WAM)では、Twitter上での女性への嫌がらせ問題と解決策を2014年10月から調査しています。WAMによせられた報告のうち、Twitter上で受けた嫌がらせを被害者自身が告白したケースは全体の43%と、半分以下であることが判明。残りの57%は第三者やグループの代表者による報告とのこと。


全317件の報告を分析していくと、性差別、人種差別、同性愛者への差別などのヘイトスピーチが27%と最多。無断で個人情報を公開する嫌がらせが22%、暴力をほのめかす脅迫ツイートが12%、ウソの個人情報のツイートが9%、なりすましが4%、他人を嫌がらせに荷担させたのが3%、リベンジポルノが3%と続きます。


WAMでは317件のうち約43%にあたる155件の報告(ピンク色のグラフ)を本物の報告だと判断して、Twitterに報告しています。


WAMがTwitterに報告した中で、アカウント凍結に至ったのは43%(赤紫色)、警告が11%(青色)、Twitterによって問題が解決したのが2%(水色)、アカウント削除が1%(緑色)、すでに凍結済みのアカウントが1%(灰色)。Twitterが何もアクションを起こさなかったものは42%(ピンク色)でした。


嫌がらせに対するTwitter側のアクションを、嫌がらせの内容ごとに表したのが以下のグラフ。水色がアカウント削除、ピンク色がアカウント凍結、黄色が警告、灰色が何もアクションを起こさなかったことを示しています。アカウント削除に至ったのは複数の嫌がらせを行った1件のみで、アカウント凍結・アクションなしがそれぞれ4割程度でほぼ同数であることが分かります。


また、嫌がらせを報告した人が「被害者に身に危険がある」と判断したケースよりも、WAMが独自に分析して「被害者に身の危険がある」と判断したケースの方が、嫌がらせを行っているアカウントをTwitterが凍結したものが多いようです。嫌がらせによる被害を受けている場合は、自分だけで対処しようとせず、第三機関に相談すると解決につながる可能性が高まるかもしれません。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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