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Amazonが最安値であるとユーザーに思い込ませる価格戦略とは?

By Zhao !

オンラインショッピングサイトAmazonの魅力は配送が通常無料であることや、低価格な値段設定にあります。スタートアップのデータ分析を専門とするBoomerang CommerceがAmazonの製品の価格について分析したところ、ユーザーに「Amazonが最安値である」と思い込ませるAmazonの巧妙な価格戦略が見えてきました。

Boomerang Commerce
http://www.boomerangcommerce.com/ppi-whitepaper-rboomerang/

How Amazon Tricks You Into Thinking It Always Has the Lowest Prices | Re/code
http://recode.net/2015/01/13/how-amazon-tricks-you-into-thinking-it-always-has-the-lowest-prices/

Boomerang CommerceはAmazonや他のオンラインショッピングサイトの価格の変化をトラッキング。その結果、Amazonの値段設定にいくつかの戦略があることが見つかったと言います。それは、人気の高い製品は安いが、人気の低い製品の値段は他のショッピングサイトと比べても安くない、ということです。

By Eric Peacock

例えば、Amazonで最も売れているテレビの1つであるサムスン電子製のテレビは、大規模なセールが行われた2014年11月のブラックフライデーまで350ドル(約4万1000円)で販売されており、ネットショップの中でも最安値をキープしていました。ブラックフライデーが始まると値段は250ドル(約3万円)まで下がり、競合他社よりもかなり安い価格だったそうです。


一方、テレビと併せて購入するユーザーが多いHDMIケーブルの値段の変化を調べてみると、AmazonがHDMIケーブルの値段をブラックフライデー前の6カ月間だけ通常より33%高く設定していたことがわかりました。これについてBoomerang Commerceは「HDMIケーブルは製品カテゴリの中で最も人気がある製品ではないこと、そしてユーザーがAmazon以外のサイトでHDMIケーブルの値段を調べないこと、この2点がAmazonがHDMIケーブルの値段を他社より高く設定している理由だと思われます」と予測。


また、Amazonで人気の製品のほとんどは競合のWalmartより約20%低い価格で販売されている一方で、無線LANルータのような人気が高いとは言えない製品に関しては、Walmartより30%高く値段が設定されていることも調査から判明しました。

Amazonは最も安いネットショップというわけではありませんが、「人気の製品」や「ページビュー数が多い製品」に関しては一貫して低価格で販売しており、このためユーザーが「Amazonなら一番安いだろう」と思い込みやすくなっているとのことです。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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