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うるさいテレビCMの音量を規制する新しいアルゴリズムが登場

By id-iom

テレビを見ているとCMになったとたんに音量がアップしビックリしてしまうことがありますが、このようなテレビCMの音量を規制するガイドラインが各国で設けられています。ガイドラインをクリアするあの手この手の方法が生み出されては禁止されるといういたちごっこが繰り返される中、アメリカでは新しいアルゴリズムを採用することでより厳格な音量規制が実現する見込みです。

Federal Register | Implementation of the Commercial Advertisement Loudness Mitigation (CALM) Act
https://www.federalregister.gov/articles/2014/08/27/2014-20251/implementation-of-the-commercial-advertisement-loudness-mitigation-calm-act

Algorithms will start hunting down extra-loud TV commercials next year | The Verge
http://www.theverge.com/2014/8/29/6082663/fcc-adopts-better-enforcement-algorithm-for-too-loud-tv-commercials

2011年にアメリカではCommercial Advertisement Loudness Mitigation Act, Public Law(CALM条例)の「CALM 111-311」が制定され、放送規制を行う連邦通信委員会(FCC)に対してテレビCMの音量規制規則の制定を命令付けた結果、2012年にCMの音量についての規制項目が策定され音量に規制が課されることになりました。

By Paul Townsend

しかし、従来のFCC規制ではテレビCMの音量の平均値の上限を定めて規制していたため、音量を最小限に抑えた「空白の時間」を採り入れることで平均音量を引き下げてピーク音量を高く維持するという脱法的な手法が開発されました。

そこでFCCは規制内容を見直し、ピーク音量を維持する目的で採り入れられた音量が極めて小さな「空白の時間」を検出するアルゴリズムを開発し、「空白の時間」を除外した上で残りの部分の音量を平均化して上限値を設けるという方針に変更し、2015年6月4日から運用をスタートすることになりました。

By Foomandoonian

この新開発のアルゴリズムによって、ピーク音量の高い「やかましいテレビCM」は軒並みスクリーンアウトされ、より静かなテレビCMが実現する見込みです。

日本でも(PDF注意)テレビCM素材搬入基準「音声レベル運用基準」(ラウドネス基準)が策定され2013年4月から音量レベルの管理が始まっていますが、人間の「体感」に基づいた適正な基準で不快な大音量を制限する仕組みのさらなる改良と運用に期待したいところです。

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in メモ,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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