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Samsungが中国の製造工場での「ブラック工場問題」を解決すると発表

By Kelly Short

労働基準法に違反する企業は「ブラック企業」と呼ばれますが、中国のサプライヤーに自社製品であるスマートフォンやタブレットの製造を受託しているSamsung Electronicsが、第三者監視機関による独自の調査レポートを公表。Samsungに関連する多数のサプライヤーの工場が中国の労働基準法に違反している「ブラック工場」であることが明らかになりました。

Samsung’s China Labor Problems Persist - Korea Real Time - WSJ
http://blogs.wsj.com/korearealtime/2014/07/01/samsungs-china-labor-problems-persist/


2014年6月30日にSamsung Electronicsは最新の「(PDFファイル)持続可能性報告書」を公開。その中で2013年に第三者監視機関がSamsungに関連する100の中国サプライヤーを調査した項目があり、その内59の工場では、従業員に対して耳栓・防護眼鏡といった安全装置の提供を行っていなかったり、安全を保証するためのモニター設備が設けられておらず、大多数のサプライヤーが中国の労働基準法に違反する超過勤務を行っていることなどが明らかになっています。

Samsungは2012年に中国サプライヤーの不当労働行為を解決するための誓約を制定していますが、誓約が順守されているとは言いがたく、中国のいくつかのSamsung関連の工場では、16歳未満の子どもや少女を働かせていると、中国の労働環境に取り組む非営利組織「China Labor Watch」に指摘されています。これらの問題に対してSamsungは、自主的に監視・調査を行い、問題が発覚したサプライヤー全てに対して、労働基準法違反の改善に取り組むよう要求しているということです。


Samsungは「もしサプライヤーの改善が見られなければ、Samsungは最短の時間で問題を解決するべく、絶えず是正処置を要求するでしょう」と発表しており、さらに中国だけでなく、ブラジル・韓国などの関連するサプライヤーも監視下に置いているとのこと。世界最大規模のスマートフォン・タブレット・TV・メモリーチップメーカーであるSamsungですが、その製造ラインを支えている「ブラック環境」をどこまでホワイトにすることができるでしょうか。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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