アメリカの映画チェーンがGoogle Glassを着用しての鑑賞を禁止
アメリカではベータ版の販売が始まるなど話題に事欠かないGoogle Glassですが、アメリカの映画館ではGoogle Glassの着用を公式に禁止するチェーン店が出現しました。
Theater chain bans Google Glass | Ars Technica
http://arstechnica.com/tech-policy/2014/06/theater-chain-bans-google-glass/
テキサス州などを中心に14の店を持つAlamo Drafthouseは映画館でのGoogle Glassを付けての映画鑑賞を著作権侵害と見なし、禁止する事を宣言しました。録画機能があるGoogle Glassを公式に禁止するチェーン店は初めてで、最高経営責任者のTim League氏は「映画の予告編さえも当映画館では録画を禁止する」とTwitterでコメントしています。
Google Glassは、一般人に録画ができるアイウェアの利用を可能にしたことにより、現行法やルールでは裁ききれない問題が出現しています。既にGoogle Glass着用での入店を断るレストラン・カジノ・ストリップ劇場なども出始めており、今年の1月にはAMC Theatresで「エージェント:ライアン」をGoogle Glassを近眼用のメガネとして使用して鑑賞していた人物が追い出されました。この人物は「映画を見て1時間ほど経った頃に、私の席に男が来てGoogle Glassを乱暴に取り、今すぐ外に出るようにと命令を受けた」と証言しています。映画館の外には警官と警備員が10人近く立っており、この男性はびっくりしながら「私は映画を録画していたのではなく、ただガジェットが好きなだけです」と弁明したそうです。その出来事の数週間後AMC Theatresは「録画機能を持つ機器を映画館で着用することは適切ではない」と声明を出しています。
By LoKan Sardari
プライバシーや権利の問題もあり、ビーチやスポーツ観戦での着用などにも問題が波及しそうですが、法律やルールでは裁ききれない部分もありGoogle Glassの使用者のモラルが問われそうです。
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