空を飛ぶ鳥のような視点で地図を立体化しブラウザだけでぐりぐり動かせる「Melown Maps」
衛星写真を使って世界中を見回ることができる3DマップにはGoogle Earthがありますが、チェコ共和国の大手検索エンジン「Seznam.cz」が、チェコ共和国の都市や農村などを地上サンプリングした精巧な3Dマッピング「Melown Maps」のサービスを開始しています。ウェブブラウザから閲覧可能で、チェコだけでなくパリの歴史的建造物やスロバキアの山脈も見ることができるとのことだったので、実際に試してみました。
Melown - Creating real world computer vision applications
https://www.melown.com/
Melown Mapsの3Dサンプルの1つ、パリのル・パンテオンを空中から見回っているムービーは以下から見ることができます。
「Melown Maps」でパリの街並みの3Dサンプルを見るとこんな感じ - YouTube
Melown Mapsの3Dサンプルを見るには、Melownにアクセスして「Melown Maps」をクリック。
すると、ポーランドの「Krasiczyn Castle」の3Dマップが表示されます。右下の「Examples」の右にある数字をクリックすると……
別のサンプルを表示可能。2つ目はスロヴァキアの「ハイタトラ山脈」をぐるぐると回しまくることができます。
3つめのサンプルはフランス・パリのラテン区に位置するル・パンテオンが出てきました。
これらの立体表示は右下のコンパスを右クリックしたまま動かすと角度を変えることができ、「+、-」をクリックするとクローズしたり離れたりと操作可能。画面のどこかをクリックしたままカーソルを移動すると地図中を移動することができるので、知らない街を見回って楽しめます。
なお、以下の「Mapy.cz」からは、上記のサンプル以外にもベータテスト中のチェコ共和国の首都・プラハ周辺の3Dマップを見ることができます。
Základní • Mapy.cz
http://beta.mapy.cz/
まずは「3D」をクリック。
すると左側の地図にいくつか赤い点が表示されます。いずれかをクリックすると、右側にクリックした地点の3Dマップを表示できるという仕組み。
画面下に並んでいるアイコンの中をあれこれ押すと、視点を変えたりマップ上を移動することができます。ヘリコプターのアイコンは、上空からヘリコプターで地上を眺めるように旋回し始めるボタン。森や郊外の街並みが完全再現されており、「チェコってこんな団地があるんだ……」と、チェコ共和国を旅行しているような気分になれます。
アイコン操作ではスイスイ動けませんが、左クリックを押しながらカーソルを動かすと地図上を移動でき、スクロールを前後するとズームイン・アウト、右クリックを押したままカーソルを動かすと、視点を上下左右にぐりぐり変えることができます。Google Earthより操作性は高く、慣れるとプラハの街並みを自由自在に見て回ることができますが、3Dマップの生成がスローなので素早く移動し過ぎると延々と何も表示されないことも……。
赤く表示されている3Dマップ対応地域を探しやすくするには、地図と3Dマップの間にあるボタンを押すと地図を広げて表示できて便利。
なお、3Dのプラハの街を空中から見て回っているムービーは以下から見ることができます。
「Melown Maps」で3Dのプラハの街を空中旋回 - YouTube
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