最悪の職場で生き残る6つの方法
By net_efekt
過剰な長時間労働を強いたり、上司による嫌がらせなどが常態化している職場は「ブラック企業」と呼ばれます。そんなブラック企業で長年勤務していたShantnuさんが自らの経験から、同じように苦しんでいる人たちに向けて「絶対的にイヤな会社で生き残る方法」というタイトルのブログポストを投稿しています。
How to survive a job you absolutely hate | Py Skool
http://pyskool.com/survive-job-you-absolutely-hate/
Shantnuさんはある日、副社長レベルの上司に呼ばれてミーティングに出席しました。しかし上司はEメール報告書にShantnuさんの名前が載っていなかったことから、「君は我が社で最低の人材だ」と伝えました。報告書の名前は別の上司の記載忘れによるものですが、副社長クラスの世界では報告書に名前が載っていなければ存在しないのと同じであり、Shantnuさんは「存在していない」かのように扱われたというわけです。
Shantnuさんはそのような屈辱を受ける会社から退職することを考えました。しかし、会社がShantnuさんの就労ビザをサポートしていたため、退職すると数十万円もの大金を支払う必要があり、退職したくてもできない状況だったとのこと。屈辱を飲み込んで仕事を続けることにしたShantnuさんは、その後1年間だけでストレスによる病気に7・8回かかりましたが、以下の方法を実践したことで生き残ることができたと語ります。
◆1:自分の人生を見直す
By Djizeus
まずは真っ白な日記に感じることを全て書き出すか、書きたくない場合は静かな場所に座ってただ考えます。当時Shantnuさんは「独身で安アパートに暮らしていて貯金はなし。暇があればゲームをして時間をつぶし、自慢できるキャリアは何もなし」と考えていました。現状を見つめ直して認めることができれば、自動的に次のステップに進めるとのこと。
◆2:何を行いたいかを決定する
By Trevor Chamberlin
「1時間に何百ドルも稼ぐやり手を目指すのか?」「ソフトウェア会社を立ち上げたいのか?」「大企業に就職したいのか?」といった「なんとなく思い描いている願望」を考えます。そして、ソフトウェア会社を始めたいのであれば、ウェブベースのビジネスについて、ネット上で販売する方法について……という詳細を考える必要があります。
◆3:ネガティブな思考を変える
By marsmettn tallahassee
すぐさま上司に向かって中指を立て、退職を宣言して、職場を飛び出せば嫌な仕事から逃げることは可能ですが、仕事を変えても再び同じ状況に陥るだけ。混乱に陥った思考を変えることが先決。まずは自らの人生の責任を負うことを受け入れ、次に自分が最も嫌っていることを一部分だけでも自覚して受け入れることで、ネガティブな思考を変えるきっかけになるとのこと。「時にはセラピストの手を借りるのも有効な手段の1つ」とShantnuさんは述べています。
一方でShantnuさんは、「もしあなたがいじめ、人種差別、性差別を受けている場合はすぐに職場を去るべきです」と警告しています。
◆4:自分が磨くことのできるスキルを査定する
By Massimo Regonati
90%のプログラマーが考えているのは技術的に優れていればいるほど、十分な昇進と昇給を手にできるということ。思考を変えた後はスキルを構築する段階となり、最初に考えたアイデアに必要なスキル習得のための学習を開始します。どんな学習でも有益となり、必要なスキル以外にも、「おもしろい」と思ったスキルを学習するべきであるとのこと。Shantnuさんは「好奇心を捨てず、好きな分野にこだわるべきです」と話しており、どんな学習でも有益となるため、必要なスキル以外にも「おもしろい」と思ったことは学習するべきで、それがネガティブな思考を変える助けにもなるとのこと。
◆5:人生のコントロール
By Les Chatfield
憂うつは無力感から生まれるため、例えば「ゲームプログラムを書く」「マイクロプロセッサとレゴでロボットを構築する」など、やりたいことの中から何か1つを選んで挑戦しはじめます。もし、仕事場でできないことであれば、計画を外部で行えばOK。ただし、数週間で終えられるものに絞り、完成したらまた次のことを探して挑戦を繰り返します。この小さな達成を続けることで、プライドを構築することが可能になるとのこと。「決して『ロード・オブ・ザ・リング』の次回作を作る(27年かかる)、というような目標は選ばないで下さい」と注意するShantnuさん。
◆6:より良い仕事を見つける方法
By daveynin
職場は同じでも、思考を変え、日々やりたいことを達成するとスキルは確実に成長します。自信に満ちた自分に気付いたら、転職を考えるタイミングであるとのこと。退職するときにかんしゃくを起こさずに、全員に「ありがとう」と伝え、静かに去るのが一番良い方法だそうです。ここに至るまでには時間がかかるかもしれませんが、Shantnuさんは「夢を叶えることは簡単ではありません。夢を追うことで支払うべき代償が発生するリスクは考えるべきですが、少なくとも何もしなければより大きな代償が待ち構えていることでしょう」と話しています。
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