トラックボール・ディスプレイ・トラックパッド・エンコーダーを自由に配置可能&角度調節も自由自在で自分の手にフィットするキーボードをデザインできるウェブサイト「Cosmos Keyboard」
仕事や勉強など、PCを使って数多くの作業をこなす必要がある現代社会において、自分にピッタリのキーボードを見つけることは効率などの点で非常に重要です。開発者のrianadon氏が開発した「Cosmos Keyboard」では、サイト上で自分に合ったキーボードを自由に構築することが可能です。
Cosmos Keyboard
https://ryanis.cool/cosmos/
上記サイトにアクセスし、「Try the Beta」をクリック。
Cosmos Keyboard Configuratorが開きます。マウスでドラッグすれば角度を変更することが可能。また、Ctrlを押しながらドラッグ操作することで、自由に位置を変えることができます。
左の項目ではキーボードに関するさまざまな設定が可能です。「Upper Keys」では、数字キーやファンクションキーなどの追加ができるほか、キーボードに使用するキーキャップやキースイッチを自由に選択することができます。
「Curvature」ではキーボードの角度を無段階で設定できます。なお、角度の変更によりキーが干渉する場合、右上に「Keycaps Intersect」のエラーメッセージが表示されます。
「Thumb Cluster」は親指が当たる部分のキー配列やデザインを設定できる項目。「Manuform」「Carbonfet」「Orbyl」「Curved」「なし」の中から選択可能で、キーの数や角度などを自由に調整することもできます。
これが「Manuform」。
「Carbonfet」
トラックボールの周囲をキーが取り囲むのが「Orbyl」。
「Curved」がこんな感じ。
特殊キーを配置しない「なし」も選択できます。
「Case」ではキーボードの制御に使用するマイクロコントローラーや固定するネジのサイズなどを設定できます。選択可能なマイクロコントローラーには「Adafruit KB2040」や「Adafruit ItsyBitsy nRF52840 Express」などが用意されています。
また、キーボードをクリックすることで現れるタブを開くと、エンコーダーやディスプレイ、トラックボール、トラックパッド、ジョイスティックなどを自由に配置することが可能。その際には既存のキーと干渉しないよう注意が必要です。
そのほか、「Advanced」モードではより詳細なキーボードの構築が可能なほか、「Expert」モードではコードを用いた複雑な設定も可能です。
「View Bill Of Materials」をクリックすると、ケース以外に作成に必要なキーキャップやキースイッチ、トラックボールなどの部品を確認することができます。
さらに、手のマークをクリック後、表示される「Scan Hand」をクリック。以下のページにジャンプします。
ryanis.cool/cosmos/scan2
https://ryanis.cool/cosmos/scan2
ここから「Start Scan」をクリックすることで、スマートフォンを用いた自身の手のスキャンが可能。
スキャンしたデータを用いて自分の手を仮想的に表示し、自分の手にフィットするキーボードを構築することができます。
キーボードが完成したら「Download」をクリック。
ケースや土台、マイクロコントローラーホルダーを出力するためのデータは3Dプリンターで利用可能なSTLファイルや、CADシステムなどで利用できるSTEPファイルでダウンロード可能です。
なお、rianadon氏はCosmos Keyboardをオープンソース化しており、ソースコードは以下のGitHubページで確認可能です。
GitHub - rianadon/Cosmos-Keyboards: Taking Keyboards to the Final Frontier
https://github.com/rianadon/Cosmos-Keyboards
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