格ゲーのスト2風にリアルタイムでフリースタイルバトルをストリーミングする「STREET CYPHER 2」
「MCバトル」とは、2人のラッパーがリズムに合わせて韻を踏んだ歌詞で相手を罵倒し、最後に観客からの拍手の大きさで判定して勝者を決めるというヒップホップ・ミュージック独特のバトルですが、そんなMCバトルをリアルタイムでストリートファイターII風のビジュアルに合成して、観客がスマホで勝敗を分けることのできるプロジェクトが「STREET CYPHER 2」です
STREET CYPHER 2
http://streetcypher2.tumblr.com/
STREET CYPHER 2がどのようにして作られたのかは以下のムービーから確認できます。
street cypher 2 mc battle system - about on Vimeo
STREET CYPHER 2の開発者と発案者の方々
男と男がプライドをかけて闘うMCバトルは、プログラマーの方々にとってはストIIを連想させたとのこと。
パワーゲージを表示させたり、リアルタイムに映像を合成することで格ゲーのようにMCバトルを行うことができるのでは?と考えました。
システムとしては、MCバトルを行う2人のラッパーに……
Kinectをそれぞれ1つずつ準備。
Kinectで映しているラッパーの映像はPCへ送信しながら切り抜かれます。
PCは合計4台用意されており、もう一台は技やエフェクトの演出処理を担当するPC。
さらにもう1台は背景の合成を行っています。
その4台からスキャンコンバータを通じてミキサーへ送信。
パソコンではなくビデオミキサーで合成するというアナログな方法でこのスト2風MCバトルが実現されています。
ラッパーがKinectの前で動くと……
連動して必殺技が発動して、敵ラッパーのライフゲージを削っていきます。これだけではただの格闘ゲームですが……
MCバトルの要素として、観客がラップを「スゲエ!」と感じた時に専用のアプリを起動したスマートフォンを振ることで、画面右下の「Hoo!ゲージ」がたまっていきます。
全てのターン終了後に、必殺技のダメージと、たまった「Hoo!ゲージ」の量からコンピュータが計算して勝敗を決定。
このバトルはリアルタイムでストリーミング放送されるため、世界中どこからでも観客としてMCバトルに参加できます。
「モーション検知」「リアルタイム合成」「リアルタイム配信」「リアルタイム参加」の4つの要素により、今までにないMCバトルが始まる、というわけです。
実際にStreet Cypher 2でMCバトルを行うとこんな感じ。
street cypher 2 mc battle system - demo battle on Vimeo
なお、このMCバトルは10月6日(日)の17時から開始を予定しており、渋谷PARCOの2.5Dに入場券を購入してライブに参加するか、2.5Dのストリーミングチャンネルにて参加可能です。
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