生き物

飼い主がいない時のネコの行動を24時間密着追跡するとこんな感じになる

by stratman2 (2 many pix!)

ひなたぼっこしたり散歩したり飼い主に甘えたりと、自由気ままに生きているように見えるネコを思わず羨望のまなざしで見てしまうこともありますが、実際のところ、ネコはどのように行動し生活しているのか?ということで、ロイヤル・ベタリナリー大学のAlan Wilsonさん、リンカーン大学のSarah Ellisさん、ブリストル大学のJohn Bradshawさんの協力のもと、BBCが10匹のネコを24時間追跡し、そのルートをマップ上に表示させたのが「Secret life of the cat」です。

BBC News - Secret life of the cat: What do our feline companions get up to?
http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-22567526


調査対象となったのは、Surrey Hillsさんが行う50以上の研究で選ばれた10匹のネコ。研究者たちはネコにGPSをつけて24時間の行動を追跡、マイクロカメラを取り付けて活動する様子を記録しました。なお、このカメラは動物福祉のエキスパートたちによって猫たちにとって安全なサイズ・重量であることが保証済みです。

地図上の色をついている部分をクリックしても各ネコの行動のトラッキングを見ることができるのですが、矢印をクリックすると番号順に進行します。


また、マップ上のネコをクリックしても各ネコの行動を見ることができます。


まずは、5~10歳のオスネコ、ジンジャーの行動。ライバルに出くわした所から追跡します。


ライバルから離れ、住宅街と木々の間を行ったりきたり。


ライバルに出会った場所に向かうことはせず、時間内では同じ場所をぐるぐる回っていました。活動範囲は家から約200mの距離、0.3ヘクタールを移動しており、平均的なネコと言えます。


吹きだしの出ている「Ginger confronts a rival」をクリックすると、ジンジャーに取り付けられたカメラの映像が再生されます。


続いては1~4歳のオスネコ、チップ。家から160m離れた近隣の家に訪れていたのですが、ほぼまっすぐ家に帰るとその後家から出ることはありませんでした。


ソーティは5~10歳のオスネコで、人なつっこくアクティブな性格とのこと。家から186m離れた3ヘクタールの範囲をあちこち移動し、途中でキツネと出会います。


10歳以上の年齢に達しているオーランドはキャットフードが嫌いでワイルドライフを満喫しているというネコ。非常にワイルドなネコなのですが、それでも活動範囲は2ヘクタールで、距離的には150m。地図を見ると森の中の同じ場所をぐるぐるぐるぐる回っています。


1~4歳のオスのハーミーはアクティブで人なつっこい黒ネコ。週に1、2度は鳥や小動物を取ってくるそうです。トラッキングした様子を見ると、他のネコたちよりもアクティブに動いていて、地図は真っ赤。3.3ヘクタールの範囲を移動しています。


続いては雌ネコのフィービー。地図上のピンク色のトラッキングがフィービーの行動ですが、活動範囲は1ヘクタールで、あまり動いているようには思えないのですが、専門家によればテリトリーを同じくする2匹のうち1匹が活動的だと、もう1匹は内向的になるとのことです。


あまりフレンドリーではない性格のディービーは10歳以上のオスネコ。比較的村に住んでからの時間が短く、他のネコのテリトリーに入れない様子。自分の家やその回りをうろうろして1日を終えます。


雌ネコのフィービーとテリトリーを同じくするのがカトー。5~10歳のオスネコで、穏やかで親しみのある性格なのですが、フィービーとは常にケンカしているとのこと。活動範囲は1ヘクタールほどで、移動距離は家の周辺95m。


1~4歳のココはアクティブで人なつっこく、穏やかなメスネコ。移動距離は大体80mまでで、専門家によると、ネコの中では平均的な移動範囲ですが、これまで見てきたネコの中でも最もアクティブなうちの1匹であるようです。


5~10歳のロージーは人なつっこく、隣の家のネコとよくケンカするメスネコ。活動範囲は家から40mしか離れていない場所で、数字にするとわずか0.2ヘクタール。24時間のうちほとんどを家の外で過ごすにも関わらず、非常に活動範囲が狭いのが特徴。


10匹のネコの行動範囲を観察した結果、自由奔放、活動的に見えてほとんどのネコが遠くまで出かけていないことが分かりました。オスの場合、家から多くのネコは、まるでDVRの上に何度も録画を重ねるように家から100mの範囲を何度もぐるぐるし、メスにいたってはその半分の距離しか移動しません。ネコによっては家や家の庭にこもったりするものもいて、自由奔放なイメージからはかけ離れているのですが、これはネコが他のネコと遭遇することを避けているため。うっかり遭遇すると対決することになってしまうので、活動する際にタイムスケジュールを調整したりと、ネコにはネコの事情があり、社会や規律があり、周囲に気を遣って生きているようです。

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in 生き物, Posted by darkhorse_log

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