Twitterの制限回避のためFalcon Proは新規登録者を架空アプリに登録していることが判明
新規のFalcon Proユーザーは架空のアプリに登録してトークン・リミット(ユーザー数の上限)を回避することで、Falcon Proのアプリを使用可能であることが分かりました。
Falcon Pro update lets users circumvent Twitter's token limits by registering fake apps | The Verge
http://www.theverge.com/2013/7/4/4494564/falcon-pro-update-lets-users-circumvent-twitters-token-limits
そもそもなぜこのようなややこしい使用方法になってしまったのかというと、Twitterが多くのサードパーティ製Twitterクライアントに対して、ユーザー数の上限は10万人までと設定したためです。
この影響で、Falcon Proのユーザー数が10万人に達した後にFalcon Proのアプリをインストールしたユーザーは、ユーザー認証ができずアプリが使用できない状態に陥りました。ユーザーがこれ以上増えてもアプリの使用が不可能な状況であったので、開発者のJoaquim Vergesさんはアプリの価格を一時的に100倍以上に値上げして新規ユーザーが増えないように対処、これが大きな話題を呼びます。
そのあとVergesさんは10万人の利用制限を緩和して欲しいとTwitter側に掛け合いますが、Twitter側からは良い返事はもらえず、とうとう自身のGoogle+内にて「Google PlayストアからFalcon Proアプリを削除して自分のドメイン内で無料ダウンロードできるようにする」と告知。その後実際にGoogle Playストア内からはFalcon Proアプリが削除されます。
最新版のFalcon Proはここからダウンロード可能になっており、ウェブページをより読みやすくするための「mobilizer」という機能と、いくつかのバグ修正も含めたアップデートも行われています。
開発者のVergesさんはこのアップデート後に「もしユーザー・トークンを持っていなくても(新規のユーザーでも)、Falcon Proにログインする方法はある。でもそれは自分で見つける必要がある」と意味深な投稿をしており、その投稿から2時間後に1人のGoogle+ユーザーが、Falcon Proの新規ユーザーでもログイン可能な方法を投稿しました。
そのログイン方法とは、ログイン画面でFalconのロゴをタップし、決められた順番にアプリの角をタップしてから電話を文字通り“振る(シェイクする)”と、「custom login」と表示されたダイアログボックスが出現します。その後、Falcon ProはユーザーにTwitterのディベロッパーサイトで架空のアプリを登録して、Falcon ProにAPIキーをコピーする方法を教えてくれ、これを行えばアプリの使用が可能になるというものでした。
これはTwitterのトークン・リミットの裏をかく新しい方法ですが、Twitterがそう長い間この方法でのFalcon Proアプリの使用を許可しておくとは思えません。これまでTwitterを支えてきたサードパーティ製のクライアントがこのトークン・リミットにより大きなダメージを受けているのですが、Vergesさんのこの抵抗はTwitter側に届くのでしょうか……。
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