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GmailがHotmailを抜いてメールサービスとして世界最大規模に

By abraham.williams

Googleが提供しているメールサービス「Gmail」がMSNの提供している「Hotmail」を抜き、世界最大のメールサービスになったことが明らかになりました。Hotmailは1990年代からサービスを提供している老舗で、一方のGmailは2004年スタート。検索サービスではあっという間にトップに駆け上がっていったGoogleですが、メールサービスではトップを取るまでに8年かかったということになります。

Gmail finally beats Hotmail according to third-party data [chart] — Tech News and Analysis
http://gigaom.com/2012/10/31/gmail-finally-beats-hotmail-according-to-third-party-data-chart/



これはGigaOMがComScoreの数値をまとめたもの。1位がGmail、2位がHotmail、3位がYahoo!Mailとなっています。


実際の数字を見ていくと、10月のユーザー数がGmailは2億8790万、Hotmailは2億8620万、Yahoo!は2億8170万でした。すでに今年の夏の時点でGoogleはGmailの月間アクティブユーザー数は4億2500万人に達したと発表していましたが、IT技術系ブログのVentureBeatから、ComScoreの値と比べて大きな乖離がある(1億3600万人ほど多い)という指摘を受けていました。ただし、VentureBeatは、ComScoreの集計している値はデスクトップのみで、モバイルを含んでいないという点も指摘しています。ちなみに、Hotmailを提供しているMSN(Microsoft)とYahoo!もGoogleと同じように自身で集計した結果を発表していますが、こちらはComScoreの値とはそれほど離れていませんでした。

アメリカ国内に限っていえば、Yahoo!が7670万人で1位、Gmailは6910万人で2位、Hotmailが3550万人で3位となっています。これは割合でいうと、オンラインで活動してるアメリカ人のうち40.8%がYahoo!を、36.7%がGmailを、18.9%がHotmailを利用しているということになります。


にも関わらず、これまでHotmailが1位を保ち続けてきたのは、GmailとYahoo!がアメリカのほか日本、イギリス、フランスを主要な市場にしている一方で、Hotmailはアメリカ以外だとイギリス、フランス、ブラジル、メキシコを主要な市場にしていたという差があるのかもしれません。

2007年に「Gmail」と「Yahoo!Mail」の利用者数を比較した記事がありますが、この時点ではYahoo!Mailが圧倒していました。まさかこの後、成長率の予想通りにYahoo!Mailを追い抜き、それどころかHotmailを追い抜くことになるとは……。

ちなみにトップに躍り出たGmailですが、この10月の集計結果によるといずれのサービスもユーザ数は減少傾向にあるとのこと。これはMicrosoftが7月末から開始した新サービス「Outlook.com」や、AOLが10月に発表した複数のウェブメールサービスを一括管理可能な「Alto」などの影響だと考えられています。

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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