夜道で自転車が目立つようにタイヤが発光する「Nori Lights」
夜道を自転車で走行する時には安全のためライトを点灯させますが、前後のライトでは横から自転車を見たときに存在に気づかないことも。そこでタイヤのリム部分を発光させ、遠くの車からでも自転車の存在をよくわかるようにしたのが「Nori Lights」です。
Nori Lights - Bicycle Illumination System by Chris Flynn — Kickstarter
実際にNori Lightsを使用している様子は以下のムービーから見ることができます。
デザインしたのはChris Flynnさん。
前後の方向からはライトによって自転車の確認ができるものの、その光は頼りなく、また横からだと自転車の存在に気づきにくいもの。
そこで、リム部分を発光させ、自転車の存在を車に教えるのが「Nori Lights」。Chrisさんは夜に自転車を運転していて危うく事故を起こしそうになったことをきっかけにNori Lightsをデザインしたそうです。
遠く離れていてもしっかりと自転車を確認できます
Chrisさんは自分用に作ったオリジナルのNori Lightsを運転する様子をムービーに収めYouTubeにアップロードしました。ムービーを公開したまま長いあいだ放置していたのですが、いつの間にかムービーは有名になり、「Nori Lightsが欲しい」という人が出てきたとのこと。なお、オリジナルのムービーはここから見ることができます。
ということで一般でも使えるようにオリジナルを改良することにしたChrisさん。改良点は以下の5つに絞りました。まずどんな自転車でも簡単に使える、ということ。2つ目はライトをより明るく、小さなデザインにすること。3つ目は少しのエネルギーで長時間使用できるようにすること。4つ目はライティング・システムの明るさや効率性に妥協はしない、ということ。そして最後は多くの人が使用できるように手頃な価格にする、ということです。
そして完成したのがこちら。
これは発光塗料を塗っているのではなく、2種類のシートを使って実現しています。1つはディスクブレーキ対応のリムへの粘着シート。もう1つはリムブレーキ対応の「CリングNori Lightsシステム」。
粘着シートは名前の通り、リム部分に貼り付けるだけ。Cリングの場合は、半円型のシートをブレーキの影響を受けないタイヤ円周部分に貼り付けます。
自転車のライトをつけて電気を消すと、まずはライトに近い部分のシートが発光。
タイヤが回転すると、光る部分が全体に広がっていきます。
これはタイヤを燐光性の素材で包んでいるためですが、半円形のパーツ4つを組み合わせて取り付けるので、タイヤの大きさを問いません。
次はエネルギー効率をよくする、という問題。
オリジナルのNori Lightsはブラックライトを使用していましたが、改良版では紫外線LEDを使用。タイヤの横に紫外線LEDを2つ含んだ部品が取り付けられるようになったため、かさばっていたライトのデザインもスッキリしました。
LED電球を使用することで消費電力を抑えられ、単三電池2つで150時間の稼働を可能に。
これらの工夫によってNori Lightsはより小さく、明るく、エネルギー効率のいいものになったのですが、最後に人々に手頃な価格で提供する、という課題が残っています。そこで、Nori Lightsはkickstarterで出資を募ることに。85ドル(約6700円)の出資によってタイヤ2つ分のNori Lightsとリチウム電池、紫外線LEDがセットになったキットをゲットすることが可能。アメリカ国外への出荷の場合、送料として別途15ドル(約1200円)が必要です。なお、Nori Lightsは自転車だけでなく、バイクでの使用も可能、とのこと。
締切りは日本時間の11月4日(日)午前6時31分です。
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