「テイルズ オブ エクシリア2」ラッピングバス全作業風景フォトレビュー
徳島で開催される「マチ★アソビ vol.9」では「テイルズ オブ エクシリア2」のラッピングバスが運行されます。そのラッピング作業が行われるということで、まだ普通のバスの状態からラッピングバスが完成するまでの行程をじっくりと余すところなく見せてもらいました。
マチ★アソビ vol.9 2012.09.22~10.8開催
http://www.machiasobi.com/
ラッピング作業は10月1日から2日にかけて行われました。台風17号は過ぎ去ったものの雨雲が残っていて、徳島へ向かう途中、淡路島では土砂降り……。
しかし、徳島は曇りで、無事ラッピング作業が始まりました。今回ラッピングが施されるのはこのノンステップバスです。
徳島市交通局のバスはベースが銀色で青いラインが入っています。
作業が行われているのは徳島市交通局の万代車庫。
最寄りのバス停として「万代車庫前」が設置されています。とはいえ、ラッピング作業などは一般公開されていないので、来る機会はほとんどなさそう。
入出庫はかなり頻繁ですが、このバス停から乗れる本数は1時間に約1本と多くはありません。
ラッピング作業はすでに車体右側が概ね完了
下側のカットなど、細かい部分を残すのみとなっています。
その間に、交通局の職員さんはバスの内装を仕上げていました。
通常は広告が掲出されている部分には「テイルズ オブ エクシリア2」のキャラクターイラストなどが挟み込まれています。通常サイズのステッカー貼り付けまでは完了していましたが、大型のものは職人さんが貼り付け。
場所を合わせて、ヘラでしっかりと圧着していきます。
そうして完成した内装がこちら。
バスの天井をキャラクターが埋め尽くしています。
広告部分。主人公のルドガーをはじめとしたキャラクターたちのゲーム中での姿と、立ち絵+セリフのバナーがずらっと並んでいます。
「僕、不思議なことに縁があって。四大精霊とか、精霊の主とか、ね」とは研究者のジュード。前作「テイルズ オブ エクシリア」の主人公です。
「どいつもこいつも、巻き込んでおいて勝手なこと言うわね」とミラ。こちらも前作の主人公の1人。
「真実を追究する誇りある仕事なんだから」と言っているのはレイア。新聞社の見習い記者で、ジュードの幼なじみ。
エリーゼ「大丈夫、きっとわかってくれます」
アルヴィン「ウソつきたくないんだよ。もう」
セリフが入っていないのはエル・メル・マーク。新キャラクターで、本作の鍵を握るキャラの1人。
このようにゲーム中の1シーンが掲出されている横には……
バス路線案内図。忘れてしまいそうになりますが、そういえば徳島市バスでした。
座席裏面にもこのようにステッカーが貼られていたりするので……
座席に座ると目の前にキャラクターが、ということも。
頭の後ろにいたりもします。
さらには最後部のこんなところにも。
後部ドアの内側には……
デフォルメのルドガー&エル
運転席後部には馬場英雄プロデューサーからのメッセージもあります。
隣にラッピングバスと言えなくもない、後部に大きく広告を貼り付けたバスがやってきました。テイルズオブバスも完成のあかつきには後部はこんな感じになる予定です
作業は車体の左側へと入りました。まずはラッピングシートを貼り付けるために、車体表面の細かいゴミなどを落としていきます。
そこに、ラッピングシートを仮位置合わせします。
かなり面積が広いため、シートはドアとドアの間だけでも3つに分かれています。
場所を合わせたら貼り付けへ。
ラッピングシート裏側は保護面をはがすと粘着面になっていますが、さらに噴霧器でのりを吹き付けて……
ぺたりと貼り付けていきます。
大きなシートだけに、微妙なズレがのちのち大きな歪みにつながっていくため、この最初の貼り付けが重要になってきます。
「テイルズ オブ エクシリア2」ラッピングバスのシート貼り付け作業 - YouTube
下の方までヘラでしっかりと押さえていきます。
ただシートを貼り付ければいいというわけではなく、市バスとして運行するからには見えていなければいけないものもあります。例えばインターホンと、その存在を知らせるパネル。そして「危険物持込禁止」のシール。
このようなコックハンドルの部分もシートをカットしていきます。
すごいバスになってきた、と交通局の人たちもチェック。
後部のスライドドアは少し内側に凹んでいますが、その側面部分もきっちりラッピング。
この作業の最中に、背後をFate/Zeroのラッピングバスが出庫していきました。
テイルズオブバスのラッピング作業は3面目の前面に突入。
ここはFate/Zeroバスはノーマルのままだった部分。
正面を飾ったルドガー&エル。走ってきた時点でラッピングバスだと気付きます。
しっかり貼り付けるため、ボンネットを開けて内側に曲がっている部分までヘラで圧着していきます。
さらに、ボンネットとその下のすき間も下地が見えないようにシートを貼り付け。
作業中に、謎の円形シールを発見。
これはジュードの髪の毛部分で、徳島市交通局の印があるために切り抜かれたパーツ。
出っ張りにぺたっと仮置き状態のシート
こういう部分はヘラだけだとうまくくっつけられないので、翌日の仕上げ作業にあわせて貼り付けるとのこと。
これで、大きく残ったのは車体後部のみとなりました。
取り外し可能な障害物はすでに撤去済み。
ここには2枚を貼り付けます。
「少女のために、世界を壊す覚悟はあるか?」
と、シートを仮留めしたところで1日目の作業は終了。
続きは翌朝から、となりました。
そして、2日目……
まずは仮留めしていた2枚のシートを貼り付けるところからスタート。
貼り付けが終わると完成……ではなく、仕上げ作業が待っています。
ドライヤーで熱を与えながらシワを伸ばして圧着させていきます。
出っ張り部分も……
ドライヤー+ヘラでぐりぐりと貼り付けていきます。
すでに遠目から見ると完成しているように見えますが……
実際はまだまだ。
元の機能を損なわないように、切り込みが必要な部分にはカッターを入れていきます。
こういった端の部分は特に念入りに貼り付けていきます。というのも、しっかり圧着できていないと雨が降ったりゴミがついたりしたときにそこからはがれてしまうから。
まるで元からこういう色のバスであるかのように、カバーの部分のへりもしっかり織り込まれています。
取っ手も元通り。最初からここは紫色だったかのようです。
さらに、「テイルズ オブ エクシリア2」が11月1日発売予定という文字も追加されていました。この文字だけが新しいシールなので、発売されたあとは「好評発売中」にすることもできるわけです。
2日目の作業中にも姿を見せたのがFate/Zeroバス
洗車機を抜けて出庫する徳島市交通局「Fate/Zero」ラッピングバス - YouTube
普通に営業運転に使われているので、こうして町中で出会うこともあります。
また、この日見られたもう1台の変わったバスがコレ、「トクシィバス」。トクシィは徳島市イメージアップキャラクターで、7月末からラッピングバスが運行されています。
テイルズオブバスと同じように4面ラッピングですが、もともとはFate/Zeroバスのように前面を除く3面のラッピングでした。しかしバスを見た原市長が「前面もラッピングした方がいいのでは?」とコメントしたことから4面ラッピングが決定。ある意味では、テイルズオブバスが誕生したきっかけと言えるかも。
……と、2日間にわたる作業を経て、テイルズオブエクシリア2のラッピングバスが完成しました。
右側面+正面。デフォルメキャラクターたちが車道側を彩ります。
左側面+背面。こちらはゲーム通りの頭身のキャラクターたち。ちなみにラッピング自体はこれで完成ですが、バスとしてはさらにホイールもこのラッピングに合わせた色に変更するとのこと。
この後ろに止まっているのは……
偶然にも、Fate/Zeroバスが帰ってきて休んでいたところでした。
昨年誕生して、1年間の運用が発表されていたFate/Zeroバス。交渉の結果、今後も運行が行われることが決定しています。
今回のマチ★アソビ期間中に、ひょっとすると町中で2台のラッピングバスに同時に出会うチャンスもあるかもしれません。なお、テイルズオブエクシリア2のラッピングバスは「TALES OF XILLIA 2 特別便」として、徳島駅~新町~阿波おどり会館の間を結ぶシャトルバスとしての運行が決まっています。
車内ディスプレイではFate/Zeroバスと同じように、このために作られたオリジナルの案内が流れることになっています。キャラクターたちによる凝った案内音声が用意されているので、ファンの方は乗り逃さないようにしてください。
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