メキシコのオタクの聖地「AKIBAビル」に潜入してきた

「AKIBA」と呼ばれるメキシコシティの電気街にそびえ立つ、通称「AKIBAビル」。そこには日本アニメの海賊版DVD……遊戯王カードに興じる若者たち……お好み焼き……と日本サブカル狂い咲きの光景が広がっていた。
みなさんこんにちは。世界新聞社の松崎敦史です。世界一周中のわたくし、現在、メキシコ南部の街・オアハカにいます。ここもこれまで回ってきたメキシコの都市同様、安心して歩ける平和な街です。
ピンク:現在地、青:経由地
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さて、今回は首都メキシコシティー滞在時に取材した「AKIBAビル」について報告したいと思います。ココは色々な意味で強烈な空間でした。
このあたりがAKIBAと言われる一角。本家と比べると規模は10分の1くらいでも、その店舗密集度はかなりのもの

街頭スピーカーからは「AKIBA」のアナウンスが。

何回か足を運びましたが、いつも人でごったがえしていました

AKIBAというだけあって電気製品関連の店がひしめきあってます

どのビルも電気製品関連の店で埋め尽くされています

街頭にいたキャンギャルが本格美人すぎてビビった

修理屋でしょうか?写真撮ったらにらまれました。何かよからぬ細工でもしてるんでしょうか。

日本製品が目立ちます

路上にも店が軒を連ねています

そして、いよいよAKIBAビルに到着。AKIBAの中でも最も混雑しているエリアにあります。
6年前くらいに建てられたというAKIBAビル。現地人いわく「メキシコシティのオタクの間では超有名」。

4階建てで、1階は電気屋さんです

1階の中央にあるエスカレーターを登り2階へ。目に飛び込んできたのは……

日本アニメグッズを扱う店の数々



NARUTOがTVでやっていました。字幕はスペイン語。

フロアには2人すれ違うのがやっとの細い通路が張り巡らされており、その両側に店が並ぶ

紙でできたアニメキャラの人形

海賊版DVD屋が多い



現地コスプレイヤーを発見

フィギュアもたくさんの種類が売っています





ゲーム屋の店頭に置いてあるアーケードゲームを楽しむメキシコ人

何かのキャラクターでしょうか

美容室のお兄さん

こんな光景が2階~3階にわたり繰り広げられています。まさに圧巻の光景。ココがメキシコであることを忘れてしまうかのような不思議な感覚です。
売られてるDVDや、ゲームソフト、音楽CDはほぼ海賊版と思われます。海外で日本サブカル関連の海賊版が氾濫しているのは、以前から大きな問題となっていますが、メキシコはかなりひどい印象。このビルに限らず、地下鉄の駅の入り口、マーケット、駅周辺の路上など、ほんといたるところで、堂々と売られています。OECD、世銀、国際商工会議所などの様々な調査によると、DVDやゲームソフトに限らず、メキシコは世界4大海賊版大国に数えられるそうです。2009年に販売された音楽CD10枚のうち8枚が海賊版だったというデータ(JETRO調べ)がそれを物語っています。
海賊版DVDがだいたい一枚10ペソ(約55円)から売られている

案内表示にもダイナミックに日本アニメのキャラクターが。

日本ドラマのDVDも置いています

どさくさにまぎれて韓流ショップもちらほら

日本のお菓子もあるよ

衣装屋さんもね

主な客層は20代~30代の男性といったところか

みんなノリがいい



自らのコレクションを惜しげもなく見せてくれた彼。「ソレジャマタ」と言って去っていった。

彼は強烈だった

カップルの姿も目につく

いろいろ動き回ってたら、お腹が空いてきました。3階の軽食コーナーで一休みしましょう。
和食をメインで扱う店が3~4軒あります


ここではメキシコ人もタコスではなくおにぎりを食べる!

お好み焼き(38ペソ=約209円)に挑戦します

おてもと!

見た目はなかなか…

しかし、ソースがマックのテリヤキバーガーのソースみたいな味。マヨネーズにもクセのある酸味が……。半分でギブアップ。

口直しにまんじゅうでも

色っぽいまんじゅうです

一個15ペソ(約82円)

適当に頼んだら、はるさめが入った中華風肉マンに当たりました

3階の一角からたくさんの人間の気配が。異様な熱気を感じます……。
ざっと50人はいます

何かに没頭している様子

彼らの手元には遊戯王のカード。特にイベントなどではなく、日頃から開放されているようです。

女子もいます。みんなこの場で知り合ったみたいです。

展示されているカードを真剣に眺める男。中にはプレミアがついて200ペソ(約1100円)というカードも。カードに書いてある説明文は英語表記でした。

3階から4階に上がる階段を見つけたので、登ってみると……
広々とした空間が。

ゲームコーナーのようです

店がプレステや、X-BOXのソフトを貸出し、客は1ペソ(約5円)を払ってプレイするというシステム

アーケードの格闘ゲームもあります。ストリートファイターシリーズやザ・キング・オブ・ファイターズがメジャーとなっています。

みんな真剣です。レバーさばきもこなれた感があります。

ダンスダンスレボリューションのようなゲームもありました

今回の「AKIBAビル」といい、前回のメイド喫茶といい、メキシコには想像以上に日本サブカルが浸透している感がありました。日本人としてはうれしい限りなのですが、それが海賊版を通じて広められ、事実あれだけ海賊版が堂々と売られていると……。
複雑な心境で「AKIBA」を後にしました。
(文・写真:世界新聞社/松崎敦史
http://sekaishinbun.blog89.fc2.com/)
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