ヌード写真やメッセージをやり取りする「セクスティング」の刑罰が緩和へ

by GoodNCrazy

性的なメッセージのやり取りやヌード写真を送ったりすることを「セクスティング」というそうです。古くから自分のヌード写真を恋人に送ったりすることがなかったわけではないのですが、昨今の高機能な携帯電話の普及によって、メッセージや写真を誰とでも手軽にやり取りできるより、この「セクスティング」も簡単に行えるようになりました。これが恋人同士、親しいもの同士であれば目くじらを立てることもないのですが、問題はその写真が他に流出してしまうと、本人たちでももうコントロール不可能だということ。

このセクスティングは性犯罪にあたるため、例えばフロリダ州では、ヌード写真・映像の送受信は重罪にあたり、性犯罪者リストに登録されることになっていましたが、これでは数多くのティーンエイジャーがリストに登録されてしまうということから、刑罰が緩和されることになりました。

Florida eases penalties for teen sexting - CNN.com

ティーンエイジャーに対するセクスティング刑罰の緩和は3人の州下院議員によって提案され、6月に承認を得ました。これにより、初犯の場合は8時間の地域奉仕活動か60ドル(約4600円)の罰金、2回目は軽罪、3回目は重罪(性犯罪者リスト登録)として扱われるようになります。

法案を提出したJoseph Abruzzo下院議員は「この児童ポルノに関する法が作られた時点では、昨今の携帯電話のような技術の進歩が考慮に入っていませんでした」と説明。「若さによる軽率な行動で子どもたちの人生を破滅させてしまわないよう、法律を近代化しました。この改革により、軽挙に及んでしまった若者に『性犯罪者』という烙印を押すことなく、それは間違った行いなのだと教えることができるようになったのです」と語っています。

AP通信とMTVの調査によると、強烈な性的メッセージのやり取りや写真・映像の送受信など、セクスティングをしたことがあるティーンエイジャーは3人に1人という割合にもなるそうです。この調査の回答者のうち71％は、セクスティングはティーンエイジのウェブユーザーにとって問題があると考えている模様。ちなみに、「オンラインのみの知り合いと性的メッセージをやり取りしたことがある」と回答したのは10％。2009年は29％でした。

フロリダ州フォートマイヤーズ市のKarl Bergstromさんは「おそらく、ティーンエイジャーはセクスティングが彼らの人生にどれほど影響を与えうるかを理解していないのでしょう」とCNNの取材に答えています。