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スクウェア・エニックス「ドラゴンクエストX(ドラクエ10)」発表会の様子まとめ


スクウェア・エニックスの人気RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの最新作「ドラゴンクエストX(ドラクエ10)」の発表会が本日行われました。会場にはゲームデザインを担当した堀井雄二さん、プロデューサーの齊藤陽介さん、任天堂社長の岩田聡さんなどが登場し、「ドラゴンクエストX」について様々な情報を発表すると友に、今後の開発の意気込みを語っていました。

ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 | SQUARE ENIX
http://www.dqx.jp/


ドラクエ・パラダイス | SQUARE ENIX
http://www.dragonquest.jp/


◆オープニング


会場では、開演と同時に、これまでのドラゴンクエストシリーズを振り返るプロモーション映像が放映されました。

1986年「ドラゴンクエスト」


1987年「ドラゴンクエストII」


1988年「ドラゴンクエストIII」


1990年「ドラゴンクエストIV」


1992年「ドラゴンクエストV」


1995年「ドラゴンクエストVI」


2000年「ドラゴンクエストVII」


2004年「ドラゴンクエストVIII」


2009年「ドラゴンクエストIX」


そして次作。


ドラゴンクエストシリーズのエグゼクティブ・プロデューサーである三宅有さんが登壇し、2011年がドラゴンクエストにとって25周年であることと、25周年企画の現状について説明がありました。


「ドラゴンクエスト I・II・III」など、今年発売予定のタイトルを紹介。


◆ゲームデザインを担当した堀井雄二さんからコメント

ここで「ドラゴンクエストX」のゲームデザインを担当した堀井雄二さんが登壇します。


堀井雄二(以下、堀井):
こんにちは、堀井です。ドラゴンクエストシリーズも今年で25周年、多くのファンの方々のおかげだと思っております。ドラゴンクエストを作り始めた時は、現在の携帯電話くらいの容量しかないところに、ゲームを詰め込んでいました。それから25年、ゲームはとんでもない進化をとげて、出来ることも沢山増えました。ドラゴンクエストのコンセプト、自分が主人公になって、ドラゴンクエストの世界をヴァーチャルに楽しみたいというコンセプトは変わっていないと思います。

ドラゴンクエストをプレイすることで、人とのコミュニケーションが生まれた、ということもあったと思います。ドラゴンクエストIXではすれ違い通信を搭載し、ヴァーチャルの世界とリアルの世界がつながったように感じました。そして、皆さんお待ちかねの新作についてお知らせします。それでは、こちらの映像をご覧ください。


ここでプロモーション映像が会場限定で放映され、「ドラゴンクエストX」はオンライン対応であることが発表されました。

ドラゴンクエスト10 トレーラー - YouTube


さらに、キャラクターデザインを担当した鳥山明さんと、作曲を担当したすぎやまこういちさんから、コメントが届きました。

◆キャラクターデザインの鳥山明さんからコメント

鳥山明:
いよいよドラゴンクエスト10作目の発表なんですね。1作目が25年前なので感慨深いです。キャラクター面では5種類の種族の登場と言うことで、これまでにない不思議な人間の体の変化を楽しんで描くことができました。何しろ、通常の人間ばかりだとパターンが苦しいですから。

久々に制作現場を見学したとき、スタッフの皆さんの仕事ぶりを見て、改めて素晴らしい技術とセンスと努力に猛烈に感激しました。僕も気を引き締めてしまったほど。これまで以上に楽しいゲームに仕上がっていることでしょうから、今から寝不足を覚悟して下さい。

◆作曲を担当したすぎやまこういちさんからコメント

すぎやまこういち:
ドラゴンクエストはシリーズ25周年、そしていよいよ10作目を数えることになります。作曲家としてこのシリーズに関わって来られたことを、とても嬉しく思います。種族のイメージに合わせた曲作りに楽しんで取り組めました。今後もますますのご発展を願っています。

◆ドラゴンクエストXの特徴について

プロデューサーの齊藤陽介氏が登壇し、ドラゴンクエストXの特徴について語りました。


齊藤陽介プロデューサー(以下、齊藤):
こんにちは、齊藤です。「ドラゴンクエストX」のプロデューサーを務めさせていただいております。本作はシリーズ初の社内開発です。ダイジェスト映像の中でもOP映像の一部がありましたが、これは弊社の映像制作部門が担当しています。ビジュアルやゲーム開発全般、スクウェア・エニックス社内でやっています。

Q:
シリーズ10作目で初めて全て社内開発ということですが。

齊藤:
そうですね。多くのスタッフとミーティングを繰り返しながら、場面場面でちょくちょく打ち合わせが現場でできたので良かったです。一番大きいのは、デザイナーやプランナーが堀井さんと直接話をすることができた点です。

Q:
映像から色々な想像をしてしまうが、ドラクエと言えば魅力的な世界観とシナリオが注目されます。そのあたりはどうなっていますか?

堀井:
オンラインだからシナリオが薄いということはありません。

齊藤:
ドラゴンクエストXでは、オーガ、エルフ、ウェディ、ドワーフ、プクリポの5つの種族が登場します。この5つの種族はサブタイトルにもなっている重要なものです。


世界観については、今はまだ核心に触れることはできませんが、いくつかのスライドをご覧ください。


ここから、齊藤プロデューサーによるゲームシステムの説明が始まります。

◆ドラゴンクエストXのゲームシステムについて

齊藤プロデューサーから3つの点が紹介されました。まず、今回も転職のシステムを採用している点。次に、クエストの追加については、ドラゴンクエストIXと同じか、それ以上のペースでクエストを配信するということ。そして、季節毎に様々なイベントを実施し、正月や、ハロウィン、お花見などに加え、ユーザーからの要望も拾っていければと思っているとのこと。


また、人と一緒に遊ばなくてはいけないというわけではなく、1人でも遊べるように作っているとのこと。オンラインで難しくなるということはなく、今までのドラゴンクエストをプレイしたユーザーであれば十分楽しめるようになるそうです。


ここで、ディレクターの藤澤仁さんから、細かいゲームシステムについて説明がありました。


リアルな頭身のキャラ作成が可能。種族だけでなく、顔の作りなども細かく設定することができます。※ゲーム画面は開発中のものです。


自分で作成したキャラクターになって、オンラインの世界を旅することができます。


さらに、シリーズ恒例の酒場システムも健在。


AIの仲間を連れていくことで、ひとりでも仲間を連れて旅ができるかたちになっています。


「そうび」は実際に姿が変わるのを見ながら選べるIX方式を採用。


戦闘は、一定時間毎にターンが回ってくるアクティブ・ターン制ですが、入力はシビアなものではなく、従来のコマンド入力方式同様じっくり考えて入力できるようにしたいとのこと。


キーボードを使わなくても最低限のコミュニケーションは取れるように、選択式のメッセージを送ることができるようです。


シリーズ恒例の強敵「ゴーレム」との戦闘。


何も装備していない状態だと、ほとんどダメージを与えることができません。


全滅してしまいました。


こうした強敵に立ち向かうためのシステムについて、解説が続きます。


職人システム。自分で鍛冶屋になって武器を作ることができるシステムで、「出来の良さ」によって武器の性能や性質も変わります。


練金システム。自分で素材から防具を作ることができるシステムです。デザインも非常に細かく作り込むことができるようです。


家を建てることができ、部屋の内装も細かく調整することができるとのこと。


イスを置く位置も自分で指定します。


「なかまにさそう」で他のオンラインプレイヤーとパーティを組んで冒険ができます。


装備を整え、4人パーティを組み、武器に「スキルポイント」を割り振って準備万端でゴーレムにリベンジ。


半透明なキャラクターは周りで見ているオンラインプレイヤーたち。周囲のプレイヤーからの「応援」を受けると、テンションが高い状態で戦えます。敵キャラの名前の色でだいたいの残り体力が分かるようになっているとのこと。


自分が遊んでいない時は、酒場に自分を登録して、別の人に自分のキャラクターを使ってもらい、経験値の一部をもらうことができるというシステムが採用されるそうです。


さらにゲーム中の映像が少し紹介されました。


◆開発の状況

齊藤:
とにかく全てにおいてスケールの大きな作品なので開発は大変ですが、第10作目を飾るに相応しい作品として頑張っています。スタッフ一同総力を尽くして頑張っていますので、完成までもうしばらくお待ち下さい。


齊藤プロデューサーからは、発売時期は明言されませんでした。

またここで、プラットフォームはWii Uで発売されることが発表されました。WiiとWii Uで同時発売、Wii Uはグラフィック面で向上したものとなる予定。さらに、Wiiで作ったキャラクターを3DSに移してすれ違い通信を行えるようにしたいと考えている、と堀井氏がコメントしています。


◆ベータテスト開催とテスター募集

ベータテストの開催は「ドラゴンクエストX 公式HP」と「ドラゴンクエストパラダイス」で告知と募集の開始を行うとのこと。


◆任天堂社長 岩田聡さんからのコメント

岩田聡:
オンラインゲームは長期に渡って楽しんでもらえることが特徴ですが、今までに無い、横ではなく縦のプラットフォーム展開を行います。さらにニンテンドー3DSへの展開要素も考えているとのことで、これからまたどんな社会現象を巻き起こしてくれるか、楽しみにしています。


◆堀井雄二さんから発売日について

堀井:
皆さんが気になっているのは発売日だと思います。今、開発陣もみんなで頑張っているので、発売日は2012年。詳しくはWebで。


以上で発表会は終了。発表会終了後に、「ドラゴンクエストX」の公式サイトがオープンしました。ベータテストとテスターの募集についての詳細は、まだ公開されていないようです。

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in ゲーム, Posted by darkhorse_log

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