火星探査機「オポチュニティ」最後のミッションへ

2004年1月25日に火星に着陸した火星探査機「オポチュニティ(正式名称:マーズ・エクスプロレーション・ローバーB)」は、最終目的地である火星の「エンデバー・クレーター」に向かって走行中で、順調に走行が進んでいれば本日にもエンデバー・クレーターの縁に到着する予定となっているようです。
Final destination: Mars rover Opportunity poised to reach rim of giant crater today | Mail Online
オポチュニティはNASAの火星探査車で、マーズ・エクスプロレーション・ローバープログラムで使用された2台の探査機の内の2号機にあたります。1号機の「スピリッツ」は、2009年5月に「トロイ」と呼ばれる砂地を通過しようとした際に車輪が砂にはまり、、身動きが取れなくなったまま、2011年4月に正式にミッション終了が宣言され、現在同プログラムで可動している探査機はオポチュニティ1機となっています。

停止してしまったスピリッツにちなんで、オポチュニティの最終目的地は「スピリッツ・ポイント」と名付けられています。

軌道上からの観測では、エンデバー・クレーターの表面には水との関わりで生成される粘土鉱物が広範囲の地表に露出していることが分かっているとのこと。

オポチュニティの進捗状況は毎週報告されており、下の画像は先週の位置を撮影した写真。

そしてこちらはオポチュニティが2004年に火星に着地した際の写真。

地球でのテストを受けている時のオポチュニティ。

プロジェクトマネージャーのJohn Callas氏は「エンデバー・クレーターは間違いなく火星着陸以来最も重要なターゲット」と、オポチュニティによる調査への期待を語っています。
また、新型の探査機がマーズ・サイエンスラボラトリーにより2011年末に打ち上げられ、まもなく火星探査機に新たな仲間が加わる予定です。下の画像は新型機のイメージ。

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