取材

基地局4~5万局削減のウィルコム、エリアや通信・通話への影響を完全否定


ウィルコムが現在16万局ある基地局を3割削減し、11~12万局にする予定であることが明らかになりましたが、利用エリアや通信、通話に対して影響がないのかどうかを問い合わせてみました。

これは年間550億円かかるPHS基地局の維持費を250~350億円に圧縮するための措置で、ソフトバンクモバイルの第3世代携帯電話の鉄塔基地局にPHS専用基地局を併設することで基地局の賃料や電気代、回線料などの負担を軽減し、さらに高さ40メートルの鉄塔に基地局を設置することで、基地局1局あたりのカバーエリアが半径1kmから2kmに拡大されるため、不要になった基地局を間引くという施策ですが、本当に通信に影響は出ないのでしょうか。


編集部でウィルコムの広報担当に対して問い合わせたところ、基地局削減が事実であることを認めた上で、今回の施策について「ユーザーへのサービス性を向上しつつ、会社再建に向けて大幅なコスト削減を達成することが可能となる施策」と回答。

これは基地局設備の高度化や大容量化などの技術革新とソフトバンクの設備を利用することで、現状と同レベル以上のサービス提供が提供可能になったことを受けたもので、現在過剰となった基地局について適正な配置を進めているとのこと。

そして通信サービスに影響を与えないのかどうかという質問に対しては、「エリアが狭くなるというような懸念はまったくございません。またソフトバンクの鉄塔を利用することにつきましては通話や通信に影響を与えるものではありません」と回答しており、ユーザーに対して不便を強いるような施策ではないことを強調しています。

他社携帯電話や固定電話への10分以内の通話が月500回無料になる「だれとでも定額」や、1台契約すると2台目、3台目の月額料金が無料になる「もう1台無料キャンペーン」などの施策によって契約者が純増に転じているウィルコムであるだけに、基地局の削減は非常に気になる話題ですが、サービス自体に影響が出ないよう、細心の注意を払うことを期待したいところです。

ウィルコムの公式ページは以下。

WILLCOM|ウィルコムホームページ

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in 取材,   モバイル, Posted by darkhorse_log

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