一見奇妙だが、確かにすごいギネス世界記録いろいろ
by ma.work
ありとあらゆる事柄に関する世界一の記録を認定して本に掲載している「ギネス世界記録」ですが、中にはあまり一般的ではない競技の記録も少なくありません。そんな一般にはあまり知られていない奇妙な世界記録でも、実際に行っている様子を見てみれば「ああ、確かにすごいかも」と納得できるものもあります。
Bizarre World Records | Cool Material
◆フリーハンドで円を描く
学生時代などにノートへフリーハンドで円を描いた経験がある人はとても多いと思いますが、あれはなかなか奇麗には描けないもの。ところが、「世界一フリーハンドで円を素早く、正確に描ける人」の場合はちょっと次元が違います。
世界チャンピオンが緊張した面持ちで黒板のコンディションを整え終えた後、一息つきます。
黒板の下部にチョークを当て……
一気に円を描きます。
完成。コンパスを使ったとしか思えない正確さです。
なお、毎年ラスベガスで世界選手権が行われているそうで、完成までのスピードと正確さを競うとのこと。以下から実際に円を描いている様子が見られますが、かなり緊張しているのか円を描き始めるのは再生時間が1分を過ぎたころです。
YouTube - World Freehand Circle Drawing Champion
◆スポーツスタッキング
「スポーツスタッキング」とは、複数あるプラスチックカップを決められた型に積み上げたり崩したりしてスピードを競うスポーツです。トップスタッカーになるとあまりにも動作が速いので、世界チャンピオンの座に3度輝いているフィリピン系アメリカ人のSteven Puruggananくん(現在13歳)がこの競技に取り組んでいる様子は、例えまったくルールを知らない人でも目を見張る内容となっています。
静かにスタートを待つチャンピオン。
驚異的なスピードでプラスチックカップを積み上げていきます。何も知らずに見たら、早送りをしているのではと勘違いしそうなほどです。
あっという間に積み上げました。以前記事にした「パフォーマンスアートの域に達しているインド人店員のムービー」に通ずる物を感じます。
以下から実際に動いている様子が見られますが、かなりインパクトがあるスピードです。
YouTube - steven purugganan speed stacking champ
◆史上最高のジャンプ
地上にある建物や断崖といった高いところからパラシュートを使って降下するスポーツをベースジャンピングと呼びますが、2010年に高さ2205フィート(約670m)もあるドバイの超高層ビルから飛び降りた2人によって世界記録が生まれました。ところが、その50年前の1960年に地上18マイル(約29km)というとてつもない高さから飛び降りた男が存在します。
男の名はJoe Kittenger。これから気象観測気球に乗って地上18マイル(約29km)という成層圏まで行って飛び降りるところです。
ジワジワと気球が上がっていきました。ちなみに、このチャレンジが行われた1960年なので、「地球は青かった」の言葉で有名なユーリイ・ガガーリンが世界初の宇宙飛行を成功させた1961年よりも前の出来事になります。
雲に向かって突き進んでいき……
雲を越えました。
見渡す限り雲海という光景。
そこへ男がダイブします。
彼に取り付けられたカメラの映像です。めまぐるしく方向が変化することがわかります。なお、落下速度は614mph(時速988km)まで到達したそうで、体感温度は-94℃とのこと。
落下途中でパラシュートを広げて減速します。地上まではおよそ15分かかったそうです。
無事に成功し、実に満足そうな笑顔を見せてくれました。
実際に飛び降りているムービーは以下から。
YouTube - The highest jump ever (from space) - Free Fall
・2011/06/26 0:10追記
上記リンク内の記事では「ギネス世界記録」として取り上げられていましたが、この試みの正式名称は「プロジェクト・エクセルシオ」で、最高パラシュート降下開始高度は約31.3km。あくまでアメリカ軍内での記録であり、FAI(国際航空連盟)への航空宇宙世界記録申請は行われておらず、ギネス申請も行われていないようです。
◆そろばん
続いてはそろばんを使った珠算です。このムービー自体は世界記録ではないのですが、時代遅れと思われがちなそろばんの真の実力が確認できるすさまじいものとなっています。
そろばん教室に集まったエキスパートたちが精力的に珠をはじいています。
これからテストが始まる直前です。
一斉に問題用紙を裏返して計算が始まりました。
桁数の多い計算問題ですが、よく見ると誰もそろばんを持っていません。
なんと「珠算式暗算」という手法を使い、見えないそろばんをはじきながら計算をしていました。
恐るべき子どもたちは以下から。
YouTube - Amazing Abacus Math Video
◆リンボーダンス
体育の時間などに経験がある人も多そうなリンボーダンスも、世界チャンピオンレベルになるとまるで別の競技を見ているようです。
この「京都」というTシャツを着た50歳の男がチャンピオン。
挑むのは高さ5インチ(12.7cm)という信じがたい低さの棒です。
まるで女の子座りのような体勢で徐々に進んでいきます。
ほとんど寝そべっているようにしか見えませんが、驚異的なバランス感覚と筋力で上半身を保っているようです。
難易度の高そうな頭部も、角度をつけることでクリアします。
ついにくぐり抜けることに成功しました。
すがすがしいガッツポーズです。
実際の様子は以下から。
YouTube - Limbo World Record
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