生き物

CGかと疑いたくなるほどの美しさでコウモリの狩りの瞬間を撮影する方法


CGかと疑いたくなるような、コウモリがサソリに襲いかかる瞬間の写真を撮影したのは、アメリカの著名なカメラマンTom Whetten氏。彼は他の動物についてもさまざまな写真を撮影していますが、この写真を撮るためにそのノウハウを結集させた特別な装置を用いることにしたそうです。

Midnight feast: Incredibly patient photographer uses own hunter's instinct to capture bat swooping down on a scorpion | Mail Online

これが実際に撮影された写真。実際にカメラで撮影された野生のコウモリということが信じられないほど見事な写真です。


これがコウモリの狩りの瞬間をとらえるための装置。周囲を4つのフラッシュで囲み、カメラはあらかじめ一定のポイントに焦点を合わせておきます。池の中からビームが飛ばされており、コウモリが急降下してこのビームを遮ると、自動的にフラッシュが起動し、カメラのシャッターが下りる仕組みです。


Whetten氏は「(撮影の)技術は、野生の生き物がどんな行動をするかを理解することに基づいています。野生の動物がどんな行動をするのかを学び、次に私が写真を撮ろうとするときに、彼らがどんな動きをするかを知るのです」と語っています。

氏はもともと25年間狩猟家として生活しており、カメラマンになったのは中年を過ぎてからで、「私のしたことは、野生についての知識を写真に落とし込むことでした。中年になって初めてカメラを手にしてから、狩りを止めてプロのカメラマンとなるのは、私にとって自然な変化でした」と、その仕事の転換について語っています。


サソリを補食したコウモリが、池の水で喉を潤す瞬間の写真。Whetten氏によると「一晩に10枚くらい写真は撮れます。でも、あらかじめカメラは焦点を定めてあるので、コウモリがわずかでも上を飛んだりすると、写真はシャープになりません。良い写真は簡単に撮れるでしょう。しかし素晴らしい写真というのはなかなか撮れません。そして、素晴らしい写真のために私は努力するのです」とのこと。


Whetten氏は現在、写真家としての活動のほかに、アマチュアのカメラマンたちと一緒にアフリカへ行って、彼の技術を教えているそうです。「もし私が長年の内に学んだ技術を誰かに伝えることで、彼らがすてきな写真を撮ることができたとしたら、それは自分で素晴らしい写真を撮るのと同じくらいうれしいことだと思うよ」とWhetten氏は語っています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ゾウが突然ワニに襲撃される瞬間を捉えた戦慄のムービー - GIGAZINE

長い間道路に放置されていた三角コーンを持ち上げてみたら中には驚くべき物が - GIGAZINE

近すぎちゃってどうしよう、野生のヒョウが車に飛び乗って来たので一緒に遊んでみたロシアのカメラマン - GIGAZINE

トカゲも花束でプロポーズ? 自然に起きたとは信じられないほど人間的なトカゲの愛を示す行動 - GIGAZINE

あらゆる物陰に身を隠しているスパイみたいなネコたち - GIGAZINE

in 生き物, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.