Googleの「Chrome OS」を採用したノートパソコン「Chromebook」2機種が近日発売決定
2009年7月にGoogleがオープンソースの新OS「Chrome OS」をリリースする予定であることを発表し、同年11月にその詳細が明かされましたが、そこからおよそ1年半の時を経て、ついにノートパソコン「Chromebook」として一般向けに発売されることが正式発表されました。
8秒起動や高いセキュリティ、自動アップデートによって常に最新のバージョンを維持できるといったメリットを実現しており、2モデルがラインナップされています。
詳細は以下から。
Official Google Blog: A new kind of computer: Chromebook
Googleの公式ブログによると、同社の「Chrome OS」を採用した「Chromebook」を6月15日にアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、イタリアおよびスペインの「Amazon」および「Best Buy」で販売開始し、他の国についても今後数ヶ月以内に販売開始するそうです。
ラインナップはSamsung製とAcer製の2機種で、ウェブを経由してアプリ、ゲーム、写真、音楽、映画およびドキュメントへのアクセスが可能なほか、多層のセキュリティを構築しているため、ウイルス対策ソフトなどは不要。販売だけでなくビジネス向けに1ヶ月28ドル(約2270円)、教育機関向けに1ヶ月20ドル(約1620円)でのリースも行われます。
Samsung製のChromebook「Series 5」
見た目は通常のノートパソコンと大差ありません。
1280×800の12.1インチディスプレイや100万画素WEBカメラ、1.66GHzのデュアルコアAtom N570プロセッサ、2GBメモリ、16GBのSSD、IEEE802.11 b/g/n対応の無線LAN、SDXCカード対応のリーダー、VGA出力を搭載。
2つのUSB2.0ポートを備えています。
8.5時間駆動が可能なバッテリーを備え、本体重量は1.48kgとなっています。
Acer製のChromebook
側面に2つのUSB2.0ポートとHDMIポート、マルチカードリーダーなどを備えています。
1366×768の11.6インチディスプレイや130万画素WEBカメラ、1.66GHzのデュアルコアAtom N570プロセッサ、2GBメモリ、16GBのSSD、IEEE802.11 b/g/n対応の無線LANなどを搭載しています。
6時間駆動が可能なバッテリーを備え、本体重量は1.34kgとなっています。
なお、Chromebookはすべてのアプリケーションをブラウザ「Google Chrome」上で実行するため、利用できるアプリケーションはブラウザ上で動作するWEBアプリのみとなっており、従来のパソコン向けOSのようにユーザーがプログラムをパソコンにインストールおよび管理、アップデートする必要がないほか、Googleなどが推進するHTML5をサポート。
Chromebookの詳細は以下のリンクでも紹介されています。
Chromebook
・つづき
数秒で起動するGoogleの「Chromebook」、ノートパソコンとどこがどう違うのか?まとめ
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