無料でネットに接続できるNTTドコモの「Wi-Fiタクシー」を実際にあちこちで乗り回してみた
NTTドコモが「モバイルWi-Fiルーター」の利便性を体感してもらうことを目的として、移動しながらノートパソコンやスマートフォン、携帯ゲーム機などのさまざまな無線LAN対応機器を使ってFOMAエリアであればどこでも通信料金無料でインターネット接続を楽しめる「Wi-Fiタクシー」の運行を12月3日から開始しています。
「Wi-Fiタクシー」は「モバイルWi-Fiルーター」とFOMAハイスピードを利用した高速通信、そしてNTTドコモが誇る広大なエリアを組み合わせた「日本Wi-Fi化計画」と呼ばれる社会実験の第1弾ですが、さっそく実際にあちこち乗り回して「本当にどこでも電波が入るのか」などをチェックしてみました。
詳細は以下から。
◆都内で運行されている「Wi-Fiタクシー」とは?
NTTドコモが東京無線協同組合と提携することによって実現した、モバイルWi-Fiルーター搭載のタクシーです。NTTドコモのFOMAエリアならどこでも通信が可能になるというもので、12月3日から約820台が都内で運行されています。
「Wi-Fiタクシー」の外見。いたって普通のタクシーに見えます。
後ろから見たところもほぼ同様。
このステッカーが「Wi-Fiタクシー」であるのかを見分ける大きなポイント。通信料無料であるため、タクシーに乗るときに積極的に選んでみるのも良いかもしれません。
急いでいる時などに非常に役立つ、携帯電話をかざすだけでカンタンに支払いが可能な「iD」にも対応。
車内はこんな感じ
助手席の後ろにNTTドコモが提供する下り最大7.2MbpsのHSDPAおよび上り最大5.7MbpsのHSUPAサービスおよび公衆無線LANサービスの自動切り替えにも対応したモバイルWi-Fiルーターが設置されています。
モバイルWi-Fiルーター本体。大きさは幅約95.0mm、高さ約64.4mm、厚さ約17.4mmで重さは約105gと非常にコンパクトにもかかわらず、最大6時間の連続使用が可能です。
設定方法などの詳細はこの冊子に書かれていました。
100台限定ですが、運転席の後ろにソニーの携帯ゲーム機「PSP(R)go」が入っています。
PSP(R)goの無線LAN機能を使って、内蔵ブラウザを用いたウェブページの閲覧を楽しむことも可能。
(c)Sony Computer Entertainment Inc.
◆実際に「Wi-Fiタクシー」を乗り回してみました
NTTドコモの高速回線と広大なエリアを手軽に利用できるWi-Fiタクシーをさっそく乗り回してみます。はたして通信速度や利用可能エリアはどうなっているのでしょうか。
まずはモバイルWi-Fiルーターに接続。車内に書かれたSSIDとパスワードを設定するだけで利用できます。
そしてレインボーブリッジを抜けてお台場へ。
なかなか良い眺め。
お台場に到着。フジテレビの本社ビルが見えます。
Yahoo!JAPANのトップページを開いてみました。特に問題はありません。
今度は羽田空港に向かいます。
旅客機やポケモンジェットが見えてきました。
第1ターミナル前で接続してみます。
NTTドコモの公式ページを開いたところ。閲覧にあたってはブラウザのキャッシュデータを消してあるため、FLASHコンテンツを含めたすべてのデータを読み込む必要がありますが、サクサクと読み込めています。
YouTube - NTTドコモの「Wi-Fiタクシー」でインターネット接続実験 羽田空港編
続いては神奈川県川崎市と千葉県木更津市を東京湾を横断して結ぶ高速道路「東京湾アクアライン」の「アクアトンネル」を走行しながら接続できるかどうかをチェックしてみました。9.6kmもある海中トンネルですが、はたして接続できるのでしょうか……?
実際に接続してみたところ。特に問題無く利用できることに驚かされます。
YouTube - NTTドコモの「Wi-Fiタクシー」でインターネット接続実験 アクアトンネル編
そして東京湾アクアラインの途中にある人工島パーキングエリア「海ほたる」に到着しました。
クリスマスムードで盛り上がっています。
展望台の様子
海のど真ん中にある人工島であるだけに非常に眺めが良く、多くの人々が景色を楽しんでいました。
羽根を休める海鳥たち
建設中の「東京スカイツリー」が遠くにうっすらと見えます。
空には飛行機。なんとも平和な光景です。
接続実験の結果はこんな感じ。見事接続に成功しています。
YouTube - NTTドコモの「Wi-Fiタクシー」でインターネット接続実験 海ほたる編
続いては日本の中心部となるビジネス街、大手町に来てみました。まさにコンクリートジャングルといった風景です。
接続できるかどうかを試してみたのはドコモショップ大手町店近辺です。
ビジネス街でも利用可能でした。「急な出張で大手町から羽田空港までタクシーに乗ることになったけれども、タクシーに乗っている間もインターネットに接続したい」といった事態にも対応できそうです。
YouTube - NTTドコモの「Wi-Fiタクシー」でインターネット接続実験 大手町編
最後に宮益坂を通って渋谷へ向かいます。
ファッションビル「109」が見える近辺に到着。
若者が集まる街、渋谷でもスムーズに接続できています。
YouTube - NTTドコモの「Wi-Fiタクシー」でインターネット接続実験 渋谷編
◆NTTドコモの「モバイルWi-Fiルーター」のコストは?
このようにあちこちで利用できる便利な「モバイルWi-Fiルーター」ですが、Wi-Fiタクシーで体験してみて気に入ったとしても、実際に自分用に購入して利用するとなった場合、どうしても利用料金が気になるところ。
しかし2011年4月30日(土)までに「定額データプラン スタンダード(バリュープラン含む)」で「モバイルWi-Fiルーター」を新規契約し、同時に「定額データ スタンダード割」または「ハーティ割引」に加入すると利用料金が割り引かれる「定額データプラン新規お申込み料金割引キャンペーン」が実施されています。
このキャンペーンは申し込んだ日から翌月末までを1ヶ月目として、最大12ヶ月間にわたって利用料金が月額最大4410円(税込、従来は月額5985円)になるというもので、仮に2年間利用した場合のランニングコストは24ヶ月平均で月額約5198円(税込)となります。
なお、利用にあたっては別途対応プロバイダとの契約が必要となっており、以下のリンクでキャンペーンの詳細をチェックすることができます。
「定額データプラン」新規お申込み料金割引キャンペーン | サービス・機能 | NTTドコモ
また、2011年4月30日(土)までにNTTドコモのプロバイダ「mopera U」を新規契約したユーザーを対象に、カフェやファーストフード店、駅、空港、オフィスなどで公衆無線LANを利用できる『U公衆無線LANコース』の月額使用料が1年間無料になるキャンペーンも実施中。サービス内容やキャンペーンの詳細は以下のページに掲載されています。
サービス一覧 | mopera U | NTTドコモ
◆今後も展開を続ける「日本Wi-Fi化計画」
NTTドコモは「Wi-Fiタクシー」を皮切りに日本全国へ「日本Wi-Fi化計画」を進めていくようですが、はたして今後どのような「次なる手」を打ち出してくるのでしょうか。国内最大シェアを誇る同社であるだけに、動向が気になるところです。
「日本Wi-Fi化計画」の最新情報は以下の公式ページでチェックできます。
日本Wi-Fi化計画 つながろう。docomo Wi-Fi | NTTドコモ
・関連コンテンツ