アート

動物や植物、車やテディベアなどありとあらゆるものをX線撮影したアート


イギリス人の写真家Nick Veasey氏には、単なる「写真家」ではなく「X線写真家」という肩書きの方がふさわしいかもしれません。

張りの床や壁を持つ倉庫のような、ケント州Thurnhamの田園地帯にぽつんと立つ専用スタジオで、出力や性能の異なる数台のX線照射装置を用いて感光し現像される作品は、動植物や自動車、服や靴、玩具など、外見は普段見慣れていてもなかなか内部を見る機会のないさまざまな物体に新たな光を当て、「内面の美しさ」を引き出したとも言えるものとなっています。

画像は以下から。NICK VEASEY | X-RAY PHOTOGRAPHER | X-RAY PHOTOS / PHOTOGRAPHY / FILM / ABSTRACT / ART

Mini」(2009年)は、おなじみの小型車の中身を見せてくれます。


「Plane」(2001年)。X線写真は題材となる物を鉛の床の上または壁の前に置き、その下や後ろにフィルムを置いてX線を照射し感光させます。そのため、フィルムに写る画像(ネガ)は実物大です。この飛行機の場合は500枚以上のフィルムを使い部分別に撮影されたとのこと。感光が終わると現像し、高解像度のスキャナーでスキャンし、デジタル加工により写真をつなぎあわせたり、時には色を着けたりして作品は作られます。


Bowler(山高帽)」は衣料品を撮影した「Fashion」というプロジェクトの1つ。


「Jimmy Choo Shoes」(2006年)はタイトル通り、人気デザイナーJimmy Chooの靴です。


「Jacket/Shirt/Tie」(2005年)


「Kylies Knickers」(2008年)は、カイリーという女性の下着なのでしょうか?X線で撮影するとかなりセクシーな透け透けの下着に見えますが、実際は透けていないかわいらしい下着なのかもしれません。


1本のアヤメを撮影した「Solo Iris」(2008年)


「Chrysanthemum(キク)」(2004年)


海藻を撮影した「Seaweed Swirl」(2007年)


こちらも植物のように見えるかもしれませんが、ウニを撮影したものです。「Matha’s Sea Urchin, echinometra mathea」(2009年)は海の生物を撮影した「Aquatic」シリーズから。


「Crown of Thorns Sea Star, Acanthaster planci」(2009年)はオニヒトデ


「Bat」(2006年)


「Fluffy Teddy Bear(ふわふわのテディベア)」(2008年)


「Ice Cream Cone(アイスクリームのコーン)」(2006年)は、言われなければ一見何を写したのかわからないかもしれません。


「Robot」(2008年)


赤ちゃんの人形を横から写した「Doll (side profile)」(2008年)


こちらは人形ではなく人間です。服の下に銃を身につけた男性を撮影した「Gunman」(2003年)


中指を突き立てた「The Finger」(2001年)


このほかにもNick Veasey氏の作品は以下のサイトから多数見ることができます。

NICK VEASEY | X-RAY PHOTOGRAPHER | X-RAY PHOTOS / PHOTOGRAPHY / FILM / ABSTRACT / ART

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in アート, Posted by darkhorse_log

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