樹林伸×大河原邦男による次世代に向けたロボットアニメ「機兵戦記レガシーズ」
マンガ「金田一少年の事件簿」「神の雫」やドラマ「HERO」などを手がけたヒットメーカー・樹林伸が原作を手がけ、「機動戦士ガンダム」「装甲騎兵ボトムズ」「ヤッターマン」で知られるデザイナー・大河原邦男がメカデザインを担当するロボットアニメ「機兵戦記レガシーズ」のパイロット版が東京国際アニメフェア2010でお披露目されました。
ステージに登場した樹林さんは「次世代に向けたロボットアニメ」「今までと違うものを作りたい」と、作品に込める熱い思いを語りました。
詳細は以下から。
発表されたのは株式会社シンクと動画革命東京のプレスカンファレンスにて。
進行を務めたシンクの竹内宏彰エグゼクティブプロデューサー。
動画革命東京は若いクリエイターを支援しており、これまでにセンコロール、虫歯鉄道など14作品を支援してきています。
これまでは「大山葵」というタイトルだけが発表されていたプロジェクト。
その正体が「機兵戦記レガシーズ」でした。
ショートPVはこんな感じ。
樹林伸×大河原邦男が送る次世代ロボットアニメ「機兵戦記レガシーズ」
作品の原作は樹林伸さん、そしてメカデザインは大河原邦男さん。いずれも多くの代表作を持つベテランです。
忙しい時間の合間を縫って、樹林さんがスペシャルゲストとして登場(中央)。右は鈴木利幸プロデューサー。
樹林さんは天樹征丸、安童夕馬、青樹佑夜、亜樹直など自分でも覚えきれないほどのペンネームを持ち、これまでに「金田一少年の事件簿」「サイコメトラーEIJI」「シバトラ」「神の雫」などを手がけました。また、「MMR マガジンミステリー調査班」に登場するキバヤシのモデルでもあります。
これまで漫画原作、ドラマ原作などをやってきましたが、ずっと「世界に通用するアニメが作りたい」と思っていたそうです。今回の企画は最初は断ろうかと思っていたものの、打ち合わせを重ねるうちに楽しくなってきて、自らの「やってて楽しい仕事はうまくいく」という経験から引き受けることを決めたそうです。
鈴木プロデューサーはこの作品に携わって4年。作品はまず、大河原邦男さんが「そろそろ還暦になるので、もう一度子どもたちにきちっと見せられるようなロボットアニメをやりたい」と鈴木プロデューサーと話をしたことをきっかけに始まって、話をどうするかとなったときに無理を承知で樹林さんにお願いしたという経緯があったそうです。前述の通り、樹林さんは原作を快諾。今回、パイロット版が公開されるに至りました。
コレが配られたチラシ。玩具化やゲーム化を前提としたものではなく、一からきちっとしたものを作りたいというのがスタッフの共通した思い。
キャラクターデザインはSTUDIO4℃をベースに活躍し、「魔法少女隊アルス」キャラクターデザインや「天才ビットくん」アートディレクターを務めた中山大輔さん。
テレビシリーズ全52話という構想で、樹林さんはすでに原作を5話まで書き上げているそうです。「機動戦士ガンダム」シリーズ以外のロボットものがあまり元気のない昨今のアニメ業界に喝を入れる作品となるかもしれません。
ちなみに、シンクでは「動画革命東京」以外に、LISTIMATIONという新しいアニメの形を生み出しています。
これは、音楽とアニメを融合させたもので、ミュージッククリップではなく、音楽にインスパイアされて生み出された映像をあわせていこうという試みです。その第1弾はQUEENの「ボヘミアン・ラプソディ」に、松本零士さんの新作デジタルコミック「銀のコーシカ」をモチーフにしたアニメーションをつけたもの。すでにiTune Storeとレコチョクで配信されています。
また、Web漫画「ケツ犬」がFlashアニメ化され4月1日から放送となるそうです。
~好きな犬がケツでした~「ケツ犬」PV
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