魚雷型カメラ「ジョナス」「シメオン」などを駆使して美麗な海の生物の姿を記録した映画「オーシャンズ」、その知られざる舞台裏いろいろ


構想に10年・撮影に4年、撮影されたフィルムの長さは26万6000メートル、時間にすると469時間36分、そんな膨大なフィルムからわずか1時間30分に映像を集約したのが映画「オーシャンズ」です。世界50か所で100種類以上の海洋生物たちの決定的瞬間をハイビジョン映像に納めたネイチャー・ドキュメント映画となっており、第75回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー部門にもノミネートされています。

2010年1月22日から公開されてるこの映画の撮影のためにさまざまな特殊カメラが開発されており、単純に美麗な映像を見ているだけでもすごいのですが、その舞台裏もかなりすごいことになっています。

「オーシャンズ」は海洋生物たちの生態を”知る”のではなく”感じる”映画で、生命の美しさだけではなく、温暖化によって傷ついていく海の姿も描いた作品です。文部科学省の選定作品であり、社会法人日本動物園水族館協会の推薦を受けているほか、BOAT RACEが特別協賛として参加しています。BOAT RACEというと「競艇」というイメージが強いのですが、教育や災害復旧、公害対策などの社会貢献活動にも取り組んでおり、その一環として今回「オーシャンズ」にも特別協賛しているというわけ。

というわけで、BOAT RACEが「オーシャンズ」に特別協賛している詳しい理由や、映画撮影の知られざる舞台裏など、その他諸々について迫ってみたいと思います。
競艇を、もっと身近に、もっと楽しく。|競艇振興会

今回、BOAT RACEが「オーシャンズ」に特別協賛したのは、ボートレースにも深く係わりのある「水」の大切さを広く再認識してほしいという考えから。BOAT RACEでは環境問題への取り組みとして、埼玉県戸田公園の漕艇場で池蝶貝を使った水の浄化作業を行っているそうです。


愛知県常滑市には、江戸時代に風光明媚な場所として知られていた大野海岸があるのですが、伊勢湾台風でダメになってしまいました。ここを再び市民の憩いの場にするため、競艇の売上が活用されています。


環境問題以外にも学校設備の整備など、教育に関する社会貢献活動も行っているんだとか。これは尼崎市の事例。


このほかにも、天災が起きたときの災害復旧活動や大気汚染や地盤地下などの公害対策など、様々なところで行われている社会貢献活動を支えているそうです。

以下のサイトからどのような活動をしているのか見ることができます。
きょうも、ていちゃん。


では、環境問題に関してメッセージを投げかけている「オーシャンズ」という映画はどのようなものなのでしょうか。まずはメイキングから見て見ましょう。

これはどの方向からの震動も吸収してブレを防ぐことができるシステム「テティス」。波や水流などで映像がぶれないようにするため、オーシャンズの撮影用に作られたそうです。


テティスを使うと水面近くでもこのようにクリアな映像が撮影できるというわけ。


これは非常に速く泳ぐ魚と一緒に泳いでいるような映像を撮るために開発された魚雷型カメラ「ジョナス」(オレンジ)と軽量版の「シメオン」(黄色)。クロマグロたちがこのカメラを群れのリーダーと勘違いして猛スピードで追いかけてくるといった喜ばしいハプニングもあったそうです。


ジョナスを使って撮影したマグロの群れはこんな感じ。群れの中心にいるような感じで、本当にリーダーと勘違いしているみたい。


これも魚雷型カメラで撮影した魚の大群。


高速水中スクーター。従来のものより3倍以上のスピードが出るらしい。


高速水中スクーターでウミガメと一緒に海中散歩。


特殊高感度カメラ。光量・濁度・色の条件に合わせて瞬時に感度調整ができ、天候や水深の変化に対して臨機応変に対応できるようになっています。


特殊高感度カメラを使うと海中のコンディションに影響されず撮影できるというわけ。


小型ヘリコプターカメラ。水面に現れた鯨やイルカを撮影するために利用されたカメラ。ほとんどぶれることが無く静音性に優れたモーターを利用しており、雑音のないクリアな映像が撮影できるそうです。


大型照明システム。夜間の撮影や光が届かない水深の深い場所では水中で照明を当てる場合が多いのですが、オーシャンズではフットボールスタジアムで使われている照明に匹敵するほどの大型照明システムを用いて海面の上から光を照射していたとのこと。


この照明のおかげで夜に魚がどうしているのか撮影できたようです。


ニューカレドニアの首都ヌメアにあるサンゴ礁の撮影では、このように撮影用レールを設置して撮影。


これまで紹介した機材で撮影された映像をすこしだけ見てみましょう。これはクロガネウシバナトビエイの群れ。秋になるとフロリダ西岸からユカタン半島にかけて約1万匹のクロガネウシバナトビエイたちが大移動するそうです。


ニシマアジの群れが球体になっています。魚が群れる理由として「大きく見せて外敵を追い払うため」「捕食者に襲われたときに四方八方に散って相手を混乱させるため」「群れることで体力を温存するため」などの説がありますが、実際になぜ群れているのか明確にはされていないそうです。


マイルカの群れ。10頭から50頭程度の群を成して行動することが多く、中には2000頭もいる群れを形成している場合もあるらしい。


アオウミガメが海底にある海藻をを食べているところ。


ザトウグジラが水面から飛び上がった瞬間。


ホホジロサメに急接近。サメが人間を食べるために襲うことはほとんど無く、もりで突いたり進路の邪魔をするなどの攻撃的な行動や、水面をたたく音や血のニオイなどでエサと勘違いさせない限り襲ってくることはないそうです。


ウェッデルアザラシ。カメラに興味津々といった感じ。


ガラパゴスオットセイの2ショット、何だか心が洗われます。


セイウチの親子。


ウミイグアナ。地上の生き物という印象が強いイグアナが海中にもいるのが不思議。


シーネットルという名前の巨大なクラゲ。これだけ大きくてもクラゲはプランクトンの一種。


ウミガメが産卵のため砂浜に現れたときの様子。


以下からオーシャンズのハイビジョン予告ムービーを見ることができます。
Trailers - Oceans


ほかにも国内や海外の公式サイトでさまざまな画像を見ることができます。

映画「オーシャンズ」オフィシャルサイト

Disneynature Oceans | Disney

オーシャンズでは「海で繰り広げられる生命の奇跡を次世代に伝えたい」という気持ちを込めて、子供は500円でオーシャンズを見ることができるキャンペーンを行っています。対象は小人料金(子供料金)対象者で保護者同伴の場合に適応されます。


この映画を観ると、我々も海を守るために身近なことから何かやってみよう、という気になるかもしれません。

映画「オーシャンズ」オフィシャルサイト

きょうも、ていちゃん。

c Galatee Films - Pathe Production - France 2 Cinema - France 3 Cinema - Notro Films - Les Productions JMH - TSR c Roberto Rinaldi

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in 生き物,  動画,  映画,  広告, Posted by darkhorse_log