月から帰還する宇宙飛行士も旅行者と同じく「税関」を通る
![](https://i.gzn.jp/img/2007/04/18/astronauts_customs/471007_29191605.jpg)
「税関」とは何かというと、関税などの徴収、輸出入貨物の通関、密輸の取締りなどを行うことで秩序ある貿易を維持するための機関です。海外旅行の際などにお世話になっているので知っている人も多いはず。
つまり、この税関というのは国外に出た者が国内に持ち込むあらゆる物品をチェックするわけですが、その行き先が地球上以外、すなわち月などでも適用されており、なんとアメリカでは月から帰還した宇宙飛行士に対しても税関の検査や税関手続きが実際に行われていたとのこと。
その証拠は以下の通り。
これが証拠とされる画像です
![](https://i.gzn.jp/img/2007/04/18/astronauts_customs/imex.gif)
この資料はコロンビア大学のSteven M. Bellovin教授が自分のホームページで「正真正銘のホンモノ」として公開しているもので、官僚制度が時に不合理なことも行うのだという事例として引き合いに出しているものです。
また、以下のニュースでも月からの帰還時には税関がチェックするという恐るべき事実が書かれています。
Giant leap for mankind wasn't enough to clear Customs - Independent Online Edition > Science & Technology
この世界初の月から帰還した宇宙飛行士に対する税関手続きは人類初の友人月着陸ミッションであるアポロ計画のアポロ11号の時点で既に行われており、ニール・アームストロング船長、マイケル・コリンズ、エドウィン・"バズ"・オルドリンの3名が実際に関税手続きを行っています。その際の資料によると、出発地点は「月」で、到着地点は「ホノルル」となっており、日時は1969年7月24日です。要するに月から何を持ち帰ってきたのか、何か未知の病原体などはないのか、アヤシイものを勝手に地球へ持ち帰ってきてはいないかどうか、という検査を行ったようです。税関として行うべきことを行った、ということらしい……。
ちなみにアポロ11号以降のミッションでも同様に税関が関わったかどうかについてははっきりしておらず、現時点では膨大な資料の山に埋もれて事実は不明の状態とのこと。
なお、これは宇宙にただ行くだけではなく、実際に降り立った場所が存在するために行われたものであり、宇宙にただ行くだけであれば税関は関係ないようです。
宇宙旅行が販売されましたが、宇宙へ旅立つ際には出国手続きは必要でしょうか?そ... - Yahoo!知恵袋
ただし、有人で宇宙に行くための発射場が国内には現時点では存在しないので、日本からの出国手続き自体は必要らしい。
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in メモ, Posted by darkhorse
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