サイエンス

3カ月間トマトペーストを食べ続けると認知機能や脳スキャン画像に変化が生じるとの研究結果


トマトは世界中で食べられている人気の食材であり、赤色の色素成分であるリコピンをはじめとする栄養素を豊富に含んでます。そんなトマトのペーストを3カ月間にわたって食べ続けると、認知機能や脳スキャン画像に変化が生じるとの研究結果が報告されました。

Tomato Intake Improves Cognitive Performance and Modulates Functional Brain Networks in Healthy Adults: A Randomized Crossover Clinical Trial
https://www.mdpi.com/2076-3921/15/5/644

Scientists Had People Eat Tomato Paste For 3 Months. Their Brain Scans Looked Different. : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/scientists-had-people-eat-tomato-paste-for-3-months-their-brain-scans-looked-different

トマトに含まれるリコピンは血液と脳を隔てる血液脳関門を通過することが知られる強力な抗酸化物質で、神経炎症を軽減するのに役立つ可能性があります。今回、スペインのバルセロナ大学などの研究チームは、継続的なトマトペーストの摂取が認知機能や脳スキャン画像に変化をもたらすのかどうかを調べる実験を行いました。

今回の実験は1人の被験者が「トマトペーストを含む食事」と「リコピンが少ない食事」の両方を試す、クロスオーバー試験と呼ばれる手法で行われました。実験に参加したのは40~55歳の健康な中年42人で、実験開始前に1週間にわたり、トマト・スイカ・パパイヤ・グレープフルーツ・グァバなどリコピンが豊富な食品を避けるように指示されました。

その後、「トマトペーストを毎日35g摂取する食事」あるいは「リコピンが少ない食事」のいずれかに割り当てられ、3カ月にわたりその食事法を続けました。その後、3週間の通常食と1週間の低リコピン食からなる1カ月の中断期間を設けて、最初の3カ月間で行わなかった方の食事法を、3カ月にわたって継続したとのこと。


それぞれの食事介入後に被験者の血液を分析したところ、トマトペーストを毎日摂取する食事を続けた後は、血中リコピン濃度が著しく上昇していることが判明。神経細胞の成長やシナプスの強化などに関わる脳由来神経栄養因子(BDNF)もわずかに増加していました。被験者の認知能力をテストしたところ、選択的注意力の向上や連想記憶のわずかな向上がみられました。

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