トランプ大統領とイーロン・マスクが決別し「イーロンはおかしくなった」「トランプはエプスタインファイルに名前がある」と応酬

トランプ大統領と、第2次トランプ政権で要職を務めたイーロン・マスク氏が一転して急速に対立関係に陥り、トランプ大統領が会見で「マスク氏はおかしくなった」と表現する一方、マスク氏は「トランプ大統領の名前が、児童売春疑惑のあるエプスタインファイルの中にある」と暴露する事態になっています。

Trump, Musk feud explodes with threats of cutting contracts, backing impeachment | Reuters
https://www.reuters.com/world/us/trump-blames-musks-criticism-decision-cut-ev-tax-credits-2025-06-05/

マスク氏は2024年の大統領選挙戦中にトランプ氏に急接近。トランプ氏が勝利宣言演説でマスク氏のことを「新しいスター」と呼び称賛するほどの蜜月関係を築きました。

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第2次トランプ政権で、マスク氏は政府支出の削減を行う「政府効率化省(DOGE)」を主導。2025年5月末に退任するまで、その役割を果たしました。

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by Tim Evanson

政権を離脱したマスク氏は、トランプ政権の進める減税政策に対する批判を開始。これを受ける形で、トランプ大統領は現地時間6月5日に開催された記者会見において、マスク氏について言及。その記者会見を見ながら、マスク氏がリアルタイムで反応するという応酬が行われました。

トランプ大統領は会見で「イーロンには失望しています。私は彼をとても助けてきました。彼は、ここに座っている誰よりも法案の内情を知っていました」「EV義務化の撤廃を知って、問題が生じたのです」と語りました。これに対してマスク氏は「ウソです、私はこの法案を1度も見せられたことがなく、議会の誰も読むことができないほどの早さで真夜中に可決されました」と反論。

「イーロンがいなくても私はペンシルバニアで勝てました」というトランプ大統領の主張にも、「私がいなければトランプ氏は選挙で負けていました」とマスク氏は反論しています。

会見後、トランプ氏は自らのSNS・Truth Socialのアカウントでマスク氏のことを「EV義務化をやめて(政権から)出ていくように伝えると、彼はおかしくなってしまった」と表現。

さらに「イーロンが私と敵対するのは構いませんが、数カ月までにそうすべきだったと思います。これ(推進中の減税政策)は議会に提出された、最も偉大な法案の1つです。1兆6000億ドル(約230兆円)という記録的な経費削減で、最大の減税です」と述べました。

トランプ大統領に愛想を尽かしたマスク氏は「中間層の80％を代表する新しい政党をアメリカに作る時が来た？」というアンケートを開始。

また、「大きな爆弾を落とす時が来た」として、「トランプ大統領はエプスタインのリストに名前があります」と暴露を行いました。

ちなみに、マスク氏は政府からの「契約解除の脅し」を受けて、SpaceXの宇宙船「ドラゴン」の即時退役も明らかにしています。

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