任天堂がポケモンの情報を大量リークしたDiscordユーザーの個人情報の開示を求める

ポケットモンスターシリーズの開発元であるゲームフリークは、2024年10月に従業員の個人情報やゲームのソースコードなどの機密情報を漏えいしました。この大規模データ漏えいは「テラリーク」と呼ばれているのですが、このテラリークに関係する人物の個人情報を提供するように、任天堂がコミュニケーションアプリのDiscordに迫っています。
Nintendo looking for Pokémon ‘Teraleak’ hacker | Polygon
https://www.polygon.com/pokemon/561817/pokemon-teraleak-nintendo-discord-subpoena

Nintendo Is Trying To Subpoena Discord Over Massive Pokemon Leak - GameSpot
https://www.gamespot.com/articles/nintendo-is-trying-to-subpoena-discord-over-massive-pokemon-leak/1100-6531036/
「テラリーク」は漏えいした情報量が膨大であることから名づけられたもので、記事作成時点で次世代ポケットモンスターシリーズのタイトル、古いゲームのビルド、大量のコンセプトアート、社内ドキュメントなどがリークされました。
任天堂はテラリークの背後にいる人物の身元を明かすために、Discordにユーザーの個人情報を提供するようカリフォルニア裁判所に要求しています。この裁判の提出書類を入手したゲームメディアのPolygonが、「任天堂が4月18日にカリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に召喚状を請求し、リーカーの氏名、住所、電話番号、メールアドレスの開示を求めている」と報じました。
この召喚状に添付された宣誓供述書の中で、任天堂は「GameFreakOUT」という名前のDiscordユーザーが「非公開の秘密資料」をFreakLeakというDiscordサーバーに投稿したと主張しています。このDiscordサーバーから任天堂の機密資料がインターネット上に拡散されることになったと任天堂は考えているわけです。

なお、任天堂はデジタルミレニアム著作権法(DMCA)の削除要請を用いて漏えいしたデータの削除を試みましたが、記事作成時点でもすべてのデータを削除するには至っていません。
任天堂の弁護士を務めるジェームズ・D・バークレー氏は、今回の召喚状の目的を「著作権侵害コンテンツを投稿したDiscordユーザー『GameFreakOUT』の身元を明らかにすること」と説明しています。
任天堂は宣誓供述書にFreakLeakのスクリーンショットを添付しており、ここでGameFreakOUTは「楽しんでください」と呼びかけています。

テラリークは2024年10月12日頃に公開され、ゲームフリークはリーク前の2024年10月10日に声明を発表し、ハッキング被害に遭ったことを報告しました。
Polygonは「このような召喚状は必ずしも訴訟を示唆するものではありませんが、任天堂がリーク元を提訴する可能性は高いです。任天堂はポケモン関連で、特に『ポケットモンスター ソード・シールド』の攻略本の写真がオンラインで拡散された際に、同様の訴訟を起こしています。リーク元が入手したとされる資料、例えば近日発売予定の『Pokémon LEGENDS Z-A』の初期バージョンの情報が漏えいしたことなどを考えると、任天堂はデータ漏えいを防ぐために裁判所の支援を得ることを強く望んでいることは明らかでしょう」と報じています。
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in ゲーム, Posted by logu_ii
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