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Twitterユーザーのアメリカ人の60%がTwitter離れを経験、うち25%が1年以内にTwitterを使用する可能性は低いと回答


アメリカや世界における人々の意識調査や意見などの分析を専門とするシンクタンクのピュー研究所がTwitterの使用頻度や活用方法に関する調査結果を発表しました。調査の中で、過去1年間にTwitterを使用したアメリカ人の60%がTwitterを離れ、そのうち25%のユーザーは1年以内にTwitterを使用する可能性は低いと報告しました。

How US adults on Twitter use the site after Elon Musk’s takeover | Pew Research Center
https://www.pewresearch.org/short-reads/2023/05/17/how-us-adults-on-twitter-use-the-site-in-the-elon-musk-era/


Many US Twitter users have taken a break from Twitter, and some may not use it a year from now | Pew Research Center
https://www.pewresearch.org/short-reads/2023/05/17/majority-of-us-twitter-users-say-theyve-taken-a-break-from-the-platform-in-the-past-year/


アメリカにおけるTwitterの使用状況について新たな調査結果を報告したのは、ピュー研究所のアテナ・チャペキス氏らの研究チームです。チャペキス氏らは2022年12月12日から18日にかけて実施された、無作為に選ばれた1万人以上のアメリカ人に対して調査を行うアメリカントレンドパネルにおいて、Twitterを使用していると報告したユーザーを対象として調査を行いました。

60% of U.S. adults who have used Twitter in the past year say they’ve taken a break from the platform for a period of several weeks or more during that time https://t.co/w9ZDixAbFY pic.twitter.com/a4aUcW60c0

— Pew Research Center (@pewresearch)


調査の結果、イーロン・マスク氏によるTwitter買収以降、Twitterでマスク氏に関するツイートが増加していることが明らかになりました。マスク氏による買収前の2022年4月14日から2022年10月26日までの間でマスク氏についてツイートした件数は、ユーザーひとり当たり平均3回だったものの、2022年10月の買収以降、2023年4月までの数カ月間でユーザー平均6回マスク氏についてツイートしていることが報告されています。


また、マスク氏によるTwitter買収以降も、買収以前と変わらず、全ツイートは少数のユーザーによって生み出されていることが明らかになりました。ピュー研究所による調査開始以来、アメリカにおけるTwitterユーザーの約20%が全ツイートの約98%を生み出していることが報告されています。加えて、民主党員とその支持者が全ツイートの約68%を占めていることが明らかになっています。

さらに、研究チームがツイート量で上位20%の最もアクティブなTwitterユーザーについて調査を行ったところ、マスク氏によるTwitter買収後、数カ月でツイート量が著しく減少していることが判明しました。これらのユーザーの月間平均ツイート数は、買収前から買収後にかけて、約25%減少しています。一方で、2022年1月1日から4月14日の間に最もアクティブだったユーザーのうち10人に8人が、マスク氏がTwitterを買収した後も最もアクティブなユーザーであったことが判明しました。これらのユーザーはTwitterの買収後、ツイート数が約25%減少しても依然としてツイート数上位20%のユーザーにとどまっていました。


しかし、2023年3月13日から19日にかけて実施された調査では、過去1年間でTwitterを使用したと答えたアメリカ人の60%が、その期間中に数週間以上Twitterを離れていたと報告しました。さらに、Twitterから離れたことがあるとの回答には性別や人種によって差が生まれていることが報告されています。

Twitterを使用していたものの、数週間以上離れたことがあると報告した女性の割合は約69%だった一方、男性の割合は約54%にとどまっています。また、Twitterを離れた経験があると報告した黒人ユーザーの割合は約67%だった一方で、白人ユーザーは約60%、ヒスパニック系ユーザーは約54%と、人種によって差が生じています。


さらに、研究チームはTwitterユーザーに対して、「1年後もTwitterを利用していますか」と尋ねたところ、約40%が1年以内にTwitterを使用する可能性が非常に高いと回答。また約35%のユーザーがTwitterを使用する可能性がやや高いと回答しました。一方で、約25%のユーザーは、1年後もTwitterを使用している可能性は低い、または全くないと答えています。

加えて、マスク氏がTwitterを買収して以降、アメリカのTwitterユーザーからのツイートの約4分の3は、リツイートまたは他のユーザーへの返信だったことが明らかになりました。また、リツイートを行うユーザーには左派的な民主党員と民主党支持者が多く全体の約50%、一方で他のユーザーへのリプライを行うユーザーは右派的な共和党員とその支持者が多く、約61%を占めることが報告されています。

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in ネットサービス, Posted by log1r_ut

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