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Appleがディスプレイ上にカメラのない「Face ID」やディスプレイをタッチするだけで指紋認証できる「Touch ID」の開発を進めている


Appleは、2013年に登場したiPhone 5sで初めて指紋認証機能の「Touch ID」を採用し、その後、2017年に登場したiPhone XではTouch IDに取って代わる顔認証機能として「Face ID」を採用しました。記事作成時点でも最新のiPhoneやiPadで採用されているTouch IDおよびFace IDについて、ディスプレイ下部に完全に隠れるようなものの開発にAppleが取り組んでいると報じられています。

애플 차세대 신형 디플 내장형 터치ID 개발 진행 현황 : 네이버 블로그
https://blog.naver.com/PostView.naver?blogId=yeux1122&logNo=223038747724

iPhones with under-screen Touch ID and Face ID still planned
https://9to5mac.com/2023/03/09/iphone-under-screen-face-id-touch-id/

指紋認証機能のTouch IDといえば、初めはディスプレイ下部にあったホームボタンに指を置くことで、端末のロックを解除したり、App Storeなどのパスワード認証を行ったりすることができるというものでした。


iPhone 5sでTouch IDを利用する様子は以下の動画でチェックできます。

iPhone 5sの指紋認証機能を使ってみるとこんな感じ - YouTube


これに対してFace IDが初めて採用されたiPhone Xは、ディスプレイ下部のホームボタンが廃止されています。代わりにディスプレイ上部に切り欠き(ノッチ)が追加されており、ここに搭載されたTrueDepthカメラを使ってユーザーの顔を識別するFace IDが使えるようになっています。


なお、Face IDを搭載していない第4世代iPad AirなどはトップボタンにTouch IDが統合されており、ボタンに指を置くことで指紋認証が可能となっています。

第4世代iPad Airのトップボタンと合体したTouch IDを使うとこんな感じ - YouTube


ディスプレイをタッチするだけで指紋認証が可能になる次世代のTouch IDをAppleが開発している可能性については、数年前からウワサされてきました。

なお、ディスプレイをタッチするだけで指紋認証が可能になる指紋認証システムはSamsungがすでに採用しています。


このようなディスプレイをタッチするだけで指紋認証が可能になる次世代のTouch IDをAppleが開発していると報じたのは、Naverユーザーのyeux1122さん。Apple関連メディアの9to5Macによると、yeux1122さんはApple関連のリーク情報を正確に報じてきたリーカーだそうです。

yeux1122さんが開発部品メーカーの情報源から得た情報によると、Appleは最近になってディスプレイ内蔵型Touch IDの開発において「いくつかの成果を挙げた」そうです。情報筋は、ディスプレイ内蔵型Touch IDは、登場したばかりの新しいDynamic Islandから2~3年後にリリースされる可能性が高いと述べており、技術として短波赤外線と光学システムなどを組み合わせたものになり、既に関連する12件の特許をAppleは取得済みであるそうです。

加えて、ディスプレイ内蔵型Touch IDは既存の指紋認証センサーとは異なり、ユーザーの静脈パターンを検出したり、血液酸素飽和度を測定したり、脈拍を測定したりすることもできるようになるとのこと。また、ユーザーが手袋を着用しているかどうかや、ユーザーの指が濡れているかどうかなどを検出し、状況別に応じた指紋認証を実行する模様。


なお、情報筋が勤務する部品メーカーは、認識速度を向上させるための単一素子センサー(フォトダイオード、フォトトランジスタ、感光性素子など)や多素子センサー(相補型金属酸化物半導体アレイ、フォトダイオードアレイなど)を含む部品を提供した模様。

なお、2017年2月にAppleがアメリカ特許商標庁に提出した特許出願から、Appleはディスプレイをタッチするだけで指紋認証が可能になるセンサーを開発していることが明らかになっていました。

次期iPhoneはディスプレイ上で指紋認証ができる可能性 - GIGAZINE

By iphonedigital

さらに、2017年12月にはAppleのサプライヤーであるSynapticsが、ディスプレイ下部に埋め込んでもしっかり動作する指紋認証センサーの開発に成功しています。

AppleのサプライヤーであるSynapticsがディスプレイ上で動作可能な指紋認証センサーの開発に成功 - GIGAZINE


これに加えて、信頼できるモバイル業界アナリストのRoss Young氏が、Appleがディスプレイ下部にカメラを完全に隠した次世代のFace IDを開発していると指摘しています。ただし、Young氏はセンサー開発の遅れにより2025年以降の登場になるだろうと予想しています。

Under panel Face ID is now expected to be pushed at least a year to 2025 or later due to sensor issues.

— Ross Young (@DSCCRoss)


カメラをディスプレイ下部に隠してしまうことは可能で、既にOPPOが「ディスプレイ下部にカメラを隠すように搭載すること」の実証実験に成功しています。ただし、カメラをディスプレイ下部に埋め込むと、カメラの画質は低下してしまうとOPPOは認めています。

The algorithms behind our USC technology showcased at #MWC19 include haze removal, HDR and white balance resulting in a bezel-less phone, yet with a selfie camera that rivals current smartphones in the market today. #MoreThanTheSeen pic.twitter.com/yTpWgIMLmA

— OPPO (@oppo)

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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