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Nintendo Switchで「Call of Duty」をプレイできるようにする方法をMicrosoftが解説、一方ソニーはプレステ版の品質が意図的に落とされることを危惧


MicrosoftによるActivision Blizzardの買収は、アメリカやEUの規制当局から独占禁止法に違反しているのではとして、厳しい調査を受けています。Microsoftは買収を成立させるために、競合他社の任天堂のプラットフォームにCall of Dutyを10年間供給する契約を締結しているのですが、どのようにスペックの低いNintendo SwitchでCall of Dutyをプレイできるようにするかを規制当局に提出した書類の中で解説しています。

Microsoft.Activision_-_Response_to_Remedies_Notice_-_NCV__2_.pdf
(PDFファイル)https://assets.publishing.service.gov.uk/media/64088cf9d3bf7f25f61ff804/Microsoft.Activision_-_Response_to_Remedies_Notice_-_NCV__2_.pdf


Microsoft details how it could get Call of Duty: Warzone running on Switch - The Verge
https://www.theverge.com/2023/3/8/23631112/microsoft-call-of-duty-warzone-nintendo-switch-cma

Microsoft claims it can get Call of Duty Warzone and MW2 running natively on Switch | VGC
https://www.videogameschronicle.com/news/microsoft-claims-it-can-get-call-of-duty-warzone-and-mw2-running-natively-on-switch/

Microsoftはイギリスの競争市場庁(CMA)に、Call of DutyをNintendo Switchでどのようにプレイできるようにするかを説明する書類を提出しています。この書類の中で、Microsoftは「Call of Duty:Warzone」や「Call of Duty:Modern Warfare II」を、PlayStation 5(PS5)やXbox Series Xのような据え置き型ゲーム機よりスペックの劣るNintendo Switchで動作させる方法について解説しています。

特に重要なポイントとして挙げられているのが、Warzoneで使用されているゲームエンジンが、2015年に登場したXbox Oneや、2017年に発売されたNintendo Switchより前の「2015年にリリースされたPC向けのGPU」を含む「幅広いハードウェアで実行できるように最適化されている」という点です。加えて、MicrosoftはNintendo Switchよりもスペックが低いスマートフォンでネイティブに動作するWarzoneのモバイル版をActivision Blizzardが提供しているとして、Nintendo SwitchでWarzoneをプレイすることは十分に可能であると指摘。

さらに、Microsoftは「Activision Blizzardには利用可能なハードウェア機能に合わせてゲームパフォーマンスを最適化してきた長い歴史があります」と記し、これまでの実績をアピール。加えて、技術的にもApex LegendsやDoom Eternal、フォートナイトなどのグラフィカルなゲームをNintendo Switchで動作できるようにしてきた技術を応用することで、Call of DutyシリーズをNintendo Switch向けに移植するのは十分可能であると主張しました。


Nintendo Switch版のフォートナイトをプレイしたことがある人なら、PS5版やPC版と比べて3Dグラフィックの精度がはるかに低いことがわかるはずです。それでもNintendo Switchで十分フォートナイトをプレイできるため、「実際、Nintendo Switch版のフォートナイトとPS5あるいはXbox版のフォートナイトで一緒にプレイしても何の問題もありません」とThe Vergeは指摘。

そのため、Call of Dutyシリーズでも同じようにゲーム内のグラフィックの品質を落とすなどの対策を施すことで、PS5やXbox Series Xほど見栄えはよくないかもしれませんが、Nintendo SwitchでもプレイできるだろうとThe Vergeは記しています。


なお、Microsoftのブラッド・スミス社長は任天堂やNVIDIAと結んだ「Xboxのゲームを10年間にわたり提供する」という契約と同様のものをソニーにも提供する予定があるとTwitter上で発言していますが、このことに関してソニーは声明を出していません。


そして新たに、ソニーがCMAに提出した書類の中で、MicrosoftがPlayStation版Call of Dutyの価格を引き上げたり、Call of DutyをXbox Game Passでのみ利用できるようにしたり、戦略的あるいは偶発的にPlayStation版Call of Dutyの品質とパフォーマンスを低下させたりする可能性があるという懸念を示したことも明らかになっています。

Sony is worried that Microsoft will sabotage Call of Duty for the PlayStation - The Verge
https://www.theverge.com/2023/3/8/23630700/sony-microsoft-call-of-duty-sabotage-cma-documents-activision-deal


Sony says Microsoft may release a PlayStation version of Call of Duty "where bugs and errors emerge only on the game's final level or after later updates" | Eurogamer.net
https://www.eurogamer.net/sony-says-microsoft-may-release-a-playstation-version-of-call-of-duty-where-bugs-and-errors-emerge-only-on-the-games-final-level-or-after-later-updates

ソニーはModern Warfare IIの事例を挙げ、「Call of Dutyシリーズはリリースの最初の数週間で購入されることがほとんど」と主張しています。加えて、「PlayStation版のパフォーマンスがXbox版よりも悪いことが判明した場合、Call of Dutyシリーズのファンはパフォーマンスの悪いプラットフォームでプレイすることを恐れ、Xboxでプレイすることを選択する可能性があります」と述べ、Microsoftが意図的にPlayStation版のCall of Dutyのパフォーマンスを低下させ、Xboxにファンを集めるような施策を取ってくる可能性があることにも懸念を示しました。

この他、MicrosoftがCall of DutyをXbox Game Passでのみ利用できるようにし、ソニーの競合サービスであるPlayStation PlusでCall of Dutyシリーズを提供できなくなる可能性があることも危惧しています。

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in ゲーム, Posted by logu_ii

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