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YouTubeが暴言に関する規制を緩和して「大バカ者」「間抜け」「くそ」などの表現が入った動画も収益化できるようガイドラインを更新


2023年3月7日、YouTubeが「冒とく的な表現」に関するガイドラインを更新し、ほとんどの不適切なコンテンツには広告の収益を分配しないと定めた以前の規制を一部緩和しました。これにより、Fワードを繰り返すような冒とく的な表現を行っても、限定的に広告収入を得られる可能性が出てきました。

Recent updates to the Advertiser-friendly content guidelines - YouTube Community
https://support.google.com/youtube/thread/64073546?msgid=205107458

広告に関するガイドラインの今後の更新と最近の更新 - YouTube ヘルプ
https://support.google.com/youtube/answer/9725604?hl=ja

YouTubeが3月7日から変更を加えた点は以下の通り。

・中程度の冒とく的な表現が動画内で使用された場合、広告収入を獲得できる可能性がある
・動画の最初の7秒間、または大部分で繰り返し「Fワード」のような強い冒とく的な表現が使われている場合、限定的に広告収入を獲得できる可能性がある
・最初の7秒以降に中程度または強い冒とく的な表現を使用した動画コンテンツは、動画の大部分で冒とく的表現が繰り返し使用されていない限り、広告収入を獲得できる可能性がある
・動画のBGM、伴奏、オープニング・エンディングで使用される音楽で中程度または強い冒とく的な表現があっても広告収入を獲得できる

なお、「冒とく的な表現」が何を指すのかというガイドラインは公式ヘルプページで確認することができます。


2022年11月、YouTubeはガイドラインを更新し、冒とく的な表現を含む一部の動画の広告収入がゼロになるよう規制を強めていました。今回のガイドラインの更新は厳しすぎた11月のガイドラインを緩和するためものであり、これによりクリエイターの表現の幅が広がる可能性があります。ただし、タイトルやサムネイルに中程度または強い冒とく的な表現を使用した場合、11月の更新時と同様に広告を掲載することができません。

11月に導入されたオリジナルのガイドラインは、不適切な言葉遣いを始めとする冒とく的な表現の多くを規制するものでした。このポリシーは遡及(そきゅう)して適用されたため、一部のクリエイターが収益化を停止されていました。


このガイドラインが多くのクリエイターから反発を受けたため、YouTubeはガイドラインを見直すことを決定。3月7日から変更を適用し、11月のガイドライン更新によって収益化に影響を受けたクリエイターの動画を3月10日までに再審査すると発表しています。

YouTubeは「クリエイターの皆様から、冒とく的なコンテンツに関する新しいガイドラインが、私たちが意図した以上に厳格なアプローチになっているとのご指摘をいただきました。私たちは広告掲載に適したガイドラインを明確にし、クリエイターがコンテンツをより簡単に収益化できるよう取り組んでいますので、引き続きご意見をお寄せください」と述べました。

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in ネットサービス, Posted by log1p_kr

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