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キアヌ・リーブスは「編集で涙を追加」などのディープフェイク技術を契約で禁止している

by Governo do Estado de São Paulo

映像編集技術やAIの発展によって、「撮影後に俳優の表情を変化させる」といった編集が可能になっています。しかし、人気俳優のキアヌ・リーブス氏は大胆な編集に異を唱え、自身の出演契約に「許可なく演技を編集してはならない」という項目が存在することを明かしています。

Keanu Reeves Slams Deepfakes, Film Contract Prevents Digital Edits - Variety
https://variety.com/2023/film/news/keanu-reeves-slams-deepfakes-film-contract-prevents-digital-edits-1235523698/

AIを活用した映像編集技術「ディープフェイク」は、俳優の顔を別人に置き換えたり、表情を自由に変化させたりできる技術です。ディープフェイクはテレビや映画で実際に使用される機会が増えており、2020年には「ディープフェイクで作成したエリザベス元女王クリスマスメッセージ」が公開された他、2022年にはブルース・ウィリス氏が「自身をディープフェイクに使う権利」を映像制作企業に売却したと報じられました。

ブルース・ウィリスがディープフェイクを使って映画や広告で自身を使用する権利を売却 - GIGAZINE


一方で、ディープフェイクは悪用されることも多く、「有名人の顔を当てはめたポルノ映像」が作成されたり、「有名人の顔を無許可で使用したCM」が公開されたりといった問題も発生しています。

2023年2月に実施されたキアヌ・リーブス氏へのインタビューでは、質問者の「あなたは自身の契約に『許可なく演技を編集してはならない』という条項を含めていますよね?」という問いに対してリーブス氏が「1990年代~2000年代初頭頃に、私の演技に『涙を流す』という変更が加えられました。私は、実際に演技しなくてもいいと言われたように感じました」と応じ、過度な編集に対する不快感を示しています。

続けて「最近になって、ブルース・ウィリス氏が自身のディープフェイク権を販売しました。あなたは俳優としてディープフェイクをどう感じていますか?」と問われたリーブス氏は「ディープフェイクについて不満な点は、主体性を失ってしまうことです」「ディープフェイクを使用されると、(演技の中の)自分の視点が失われてしまいます。それが怖いですね」と述べ、ディープフェイクに対して恐れを抱いていることを明かしました。

一方で、リーヴス氏は「(ディープフェイクは)文化や社会に衝撃を与えています。人類がディープフェイクにどのように対処していくのか興味深いです」と語り、今後の動向に注目する姿勢も示しています。

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in メモ, Posted by log1o_hf

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