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Amazonが2014年度以来の赤字を記録、世界的な景気停滞や投資した電気自動車メーカーの株価下落が影響


大手ECサイトやクラウドサービスを展開するAmazonが、現地時間の2023年2月2日に2022年度第4四半期(10月~12月)および2022年度通年の決算を報告しました。第4四半期の売上高は前年同期比9%増となりましたが、世界的な景気停滞やAmazonが投資した電気自動車メーカー・Rivianの株価下落などが響き、2022年度通年では2014年以来の赤字を記録しました。

Amazon.com-Announces-Fourth-Quarter-Results
https://press.aboutamazon.com/2023/2/amazon-com-announces-fourth-quarter-results


Amazon (AMZN) earnings Q4 2022
https://www.cnbc.com/2023/02/02/amazon-amzn-earnings-q4-2022.html

Amazon reports its first unprofitable year since 2014 : NPR
https://www.npr.org/2023/02/02/1153562994/amazon-reports-its-first-unprofitable-year-since-2014

Amazonの2022年度第4四半期売上高は前年同期比9%増の1492億ドル(約19兆2000億円)となり、このうち北米セグメントの売上高が前年同期比13%増の934億ドル(約12兆円)、国際セグメントの売上高は8%減の345億ドル(約4兆4400億円)となっています。


Amazon Web Services(AWS)部門の売上高は前年同期比20%増の214億ドル(約2兆7500億円)を記録しましたが、これは専門家が予想した218億7000万ドル(約2兆8100億円)をやや下回っています。また、広告部門の売上高は前年同期比19%増の115億5700万ドル(約1兆4900億円)を記録しました。

一方、2022年度通年の売上高は前年比9%増の5140億ドル(約66兆1230億円)でしたが、営業利益は122億ドル(約1兆5700億円)となり、2021年度の249億ドル(約3兆2000億円)を大きく下回る結果となりました。さらに、特別損失などを加味した純損失は27億ドル(約3470億円)となり、2014年以来の赤字となっています。


2022年度が通年で赤字となった理由としては、世界的な景気停滞やAmazonが20%の株式を保有するRivianの株価が大幅に下落したことなどが挙げられています。Rivianは価格設定のミスなどもあって成長目標を下回り、株価は2022年の間に82%下落しています。

Amazonのアンディ・ジャシーCEOは同社の決算説明会にサプライズで登場し、「私たちはコストの合理化に懸命に取り組んでいますが、同時に幅広いカスタマーエクスペリエンスを有意義なものに変え、長い目で見てAmazonを変化させると信じている長期的な戦略的投資を諦めていません」と述べました。

また、Amazonは2023年度第1四半期(1月~3月)の売上高について、1210億ドル~1260億ドル(約15兆5700億円~16兆2100億円)と予想しています。なお、アナリストは同期の売上高を1251億ドル(約16兆1000億円)と予想していたとのことです。

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in メモ, Posted by log1h_ik

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